USB装備の新型CDレシーバーは2機種
CDを聴くこともあるだろうから、メカレスタイプじゃ心配というなら、こちらのモデルがある。I-K77(31,500円)と、I-K55(26,250円)だ。こちらは、2台とも3月発売の予定だ。I-K77(31,500円) |
I-K77はI-K99と同じデザインテイストだが、ディスプレイはフルカラーのTFTモニターではなく、バリアブルカラーディスプレイ。ディスプレイの裏にはCDプレーヤーが搭載されていて、CDも楽しめる。ディスプレイの色は、約1000色から好みに合わせて調整可能。もちろん日本語表示が可能で、ブラウジング時は5行表示、音楽再生時には4行表示と3行表示のどちらかが選択できる。
iPodやUSBデバイスを接続するUSBは背面から1メートルのケーブルで伸びている。そのため、USBの端子部はグローブボックス内などに隠しておける。iPod/iPhone用のドックコネクターを装備したケーブルも付属する。また背面にミニジャックのAUX入力があるので、USB接続できないデジタル・オーディオ・プレーヤーの音楽も楽しめる。
音質向上DSPでサウンドをコントロール
音質向上DSPを搭載しているのも、I-K77のポイントだ。最近、このクラスのUSB対応レシーバーは、デフレの波にさらされて、DSP等の機能を省く傾向があるのだが、I-K77にはデジタルタイムアライメント&ポジションコントロールやクロスオーバーネットワーク、イコライザーといった機能が、しっかりと搭載されている。たとえばイコライザーはPROモードで5バンド19ポイントグラフィックイコライザーという具合だが、調整できないものよりは、いい音で音楽を楽しめる確率が格段に高くなる。
またiPodを接続したときに、iPodに搭載された22種類のEQカーブを反映させながら、ケンウッドが独自にカーオーディオ用にチューニングを施したEQカーブを搭載したり、圧縮音源でカットされた中~高域を補正して、クリアなボーカルとパワフルな低音を再現するニュー・サプリームといった、デジタル音源をいい音で楽しむ機能も充実している。
イルミネーションが楽しいミドル・モデル
もう一つのケンウッドの新型レシーバー、I-K55は、昨年モデルのI-K70とI-K50のちょうど中間といった感じ。iPod EQなど、省略された機能はあるが、dBイコライザーPRO等の、音質調整ができる機能は搭載。またディスプレイは日本語表示に対応している。I-K55(26,250円) |
USBデバイスに入った曲に曲名やアーティスト名などを付加して検索を快適にするKENWOOD Music Editor Liteにも対応。ボリューム調整や曲の検索などのボタン操作に呼応してイルミネーションが点滅するアドバンスト・イルミネーション・エフェクト&ガイダンスイルミネーションも楽しい。
I-K99&I-K77ともども、iPodの操作は本体キーでできるほか、iPod側への操作にも切り替え可能。ユーザーが操作しやすい方法を選べるのはありがたい。なお、I-K77とI-K55は、iPodの音声はデジタルで入力されるようだ。
映像まで楽しむか、音質を優先するか、お手軽&快適に音楽を楽しむか。用途に合わせて選びたい。
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