HDD AVNを2機種とAVN Liteを1機種発表
次にイクリプスはHDDナビ2機種と、メモリータイプの2DIN AVナビ=AVNライトを1機種発表した。HDDナビはハイグレードなAVN779HD(336,000円)とスタンダードモデルのAVN669HD(オープン価格)。ともに40GB HDDを搭載した2DIN AVNで、フルセグ対応の4チューナー+フロント4アンテナを内蔵。08年モデルから採用しているデジタルTFT液晶や画像補正回路のヴィヴィッドビュープロセッサー2を搭載し、キレのいい高画質を実現したモデルだ。両者の違いは、AVN779HDのディスプレイが高精細な7型WVGAなのに対し、AVN669HDは7型EGA。またAVN779HDは5.1chデコーダーを内蔵したり、オートEQ&オートTAといった機能が充実しているのに対し、AVN669HDは簡易タイムアライメントにとどまっている。HDD AVNの上位機種AVN779HD(336,000円 |
このように、昨年モデルをベースに改良を加えた感じのイクリプス09年AVNだが、大きく進化したのはUSB接続の部分だ。USBメモリーから音楽ファイルをAVNのHDDに転送できるのだが、そのスピードはアルバム1枚分、約30秒という速さ。しかも4階層までなら、パソコンで管理しているものと同じフォルダー構成をそのままコピーできるから、AVNに転送後の選曲等の操作もわかりやすい。ちなみにAVN669HDは、別売のUSB109というケーブルが必要になる。
USB高速転送に加えiPodやBluetoothオーディオにも対応
iPodのビデオ再生にも対応した。やはり別売ケーブルIPC109が必要だが、iPod内の映像を、ナビのディスプレイで見ることができるし、ナビのタッチパネルで選曲等の操作が可能だ。さらに別売のブルートゥースユニットBTU109にも対応した。ブルートゥース携帯電話をお持ちであれば、携帯電話の本体を操作することなく、ワイヤレスでハンズフリー通話ができるし、ブルートゥースオーディオ対応の携帯電話やデジタル音楽プレーヤーをお持ちなら、音楽をワイヤレスでストリーミング再生できる。カンタンペアリング機能により、AVNと携帯電話との接続も簡単だ。ナビ機能はスマートICをルート探索対象に加えたのと、渋滞考慮探索が進化して、状況に合わせた計10通りのルート選択が可能になったのが変更点。もちろん、携帯サイトで探したスポット情報をカーナビに簡単に転送して目的地設定などに活用できるケータイリンク&モクテキチネットに対応するなど、カーナビ機能も充実。ライバルに負けないスペックをひととおり網羅した、使いやすいAVNだと思う。
最新AVN Liteはエンターテインメント性が向上
DVD再生、フルセグ対応でエンターテインメント性を高めたAVN339M(オープン価格) |
PNDならGPS電波が受信できない場所での測位精度に不安があるが、AVN339Mなら車速信号&ジャイロセンサーで、GPSの電波を見失ってもクルマの現在地を正確に表示。運転に慣れていない人ほど、ナビの現在地マークが実際の居場所とずれている時の不安は大きいもので、そういう意味では、運転に慣れていない人ほど、安いからといってPNDに手を出すのではなく、AVNライトのようにAVNの中では安くても測位精度に不安のないモデルを選んだほうがいいのかもしれない。
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