カーナビ・カーオーディオ/カーナビのおすすめモデル

2台のライト版AVナビについて考える(2ページ目)

この秋、偶然にも2台のライト版AVナビが登場した。その特徴を掘り下げてみる。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

測位性能の高さがPNDとの大きな違い

PNDの弱点とは、ひとつに測位性能。本格ナビを一度でも使ったことがある人なら、トンネルに入ったとたんに自車マークが動かなくなるというのはあり得ないだろう。ところがGPSだけで測位しているPNDの多くは、それが起きる。そこで、ライト版AVナビは、両モデルとも車速信号&ジャイロセンサーの情報を取り込んで、GPSの電波が受けられない場所でもきちんと自車マークが道をトレースするようにしている。

//pro-aa.s3.amazonaws.com/aa/gm/article/1/9/4/5/5/8/02.jpg
測位精度の高さがPNDとの大きな違い

これだけでも、カーナビとしての印象はずいぶん違うもので、PNDよりはずいぶんと安心感が高い。PNDだと、GPS電波が途切れた時には、地図を元に自分の居場所を予測するなど、ある程度慣れていないと自分の居場所を見失うこともあるが、ライト版AVナビなら、それがないのだ。

本格ナビに匹敵するかは「?」

ただし、ライト版AVナビが本格ナビ並みかというと、けっしてそんなことは無い。測位性能にしても、PNDよりはいいが本格ナビと比べると、まだまだという程度。それは、立体駐車場から出た直後など、測位にとって厳しい場面で現れたりするのだが、たまに自分の居場所を見失うこともある。

またクルマに乗る時間が長い人にとっては、渋滞情報は心もとない。両モデルとも標準装備の渋滞情報はFM多重のVICSのみ。そのため、渋滞回避ルート探索は不可能。カロッツェリアの場合は、スマートループ渋滞情報に対応しているので、それを利用すればビーコンVICSよりも詳しい渋滞情報を入手できるが、料金が発生する。したがって、本格ナビを一度でも使ったことがある人がライト版AVナビに手を出すと、やはり不満が出てくると思う。

次ページはライト版AVナビはこんな人にオススメ
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます