測位性能の高さがPNDとの大きな違い
PNDの弱点とは、ひとつに測位性能。本格ナビを一度でも使ったことがある人なら、トンネルに入ったとたんに自車マークが動かなくなるというのはあり得ないだろう。ところがGPSだけで測位しているPNDの多くは、それが起きる。そこで、ライト版AVナビは、両モデルとも車速信号&ジャイロセンサーの情報を取り込んで、GPSの電波が受けられない場所でもきちんと自車マークが道をトレースするようにしている。測位精度の高さがPNDとの大きな違い |
これだけでも、カーナビとしての印象はずいぶん違うもので、PNDよりはずいぶんと安心感が高い。PNDだと、GPS電波が途切れた時には、地図を元に自分の居場所を予測するなど、ある程度慣れていないと自分の居場所を見失うこともあるが、ライト版AVナビなら、それがないのだ。
本格ナビに匹敵するかは「?」
ただし、ライト版AVナビが本格ナビ並みかというと、けっしてそんなことは無い。測位性能にしても、PNDよりはいいが本格ナビと比べると、まだまだという程度。それは、立体駐車場から出た直後など、測位にとって厳しい場面で現れたりするのだが、たまに自分の居場所を見失うこともある。またクルマに乗る時間が長い人にとっては、渋滞情報は心もとない。両モデルとも標準装備の渋滞情報はFM多重のVICSのみ。そのため、渋滞回避ルート探索は不可能。カロッツェリアの場合は、スマートループ渋滞情報に対応しているので、それを利用すればビーコンVICSよりも詳しい渋滞情報を入手できるが、料金が発生する。したがって、本格ナビを一度でも使ったことがある人がライト版AVナビに手を出すと、やはり不満が出てくると思う。
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