ポータビリティでPNDを選ぶなら？(2ページ目)

クルマへの装着性は？

次にクルマへの装着性。これはソニーが群を抜いて高い。というのも、シボが入ってダッシュボード表面に若干凹凸のあるクルマでも吸盤がそのまま貼り付くのはソニーだけだ。ほかにも吸盤を採用しているモデルがあるが、吸盤を貼り付けるための真っ平らなアタッチメントをダッシュボード上に貼り付けてからじゃないと、吸盤が吸着しない。

ソニーのスタンドの吸盤はシボ入りのダッシュボードでも吸着する

もっとも、これは日本の特殊な事情によるもので、欧米では吸盤をフロントウィンドウに吸着させるのが一般的。それを日本でやると道交法違反になるので、ダッシュボードに設置するしかないのだ。しかし、ガラスには簡単に貼り付く吸盤も、シボが入ったダッシュボードには吸着しないので、アタッチメントが必要というわけ。常設ではなく、短期間使用のメモリーナビ＆PNDだけは、窓に貼り付けても違法に問わないようになるとうれしいのだが……

接着タイプのスタンドは？

接着剤で貼り付けるタイプのスタンドは固定が強力だが剥がして他のクルマには使えない

メモリーナビ＆PNDの取り付けスタンドには吸盤式のスタンド以外に接着剤で貼り付けるタイプも多い。はっきりいって、これらは携帯使用には向かない。というか、携帯使用は考えていないというほうが正しいかもしれない。一度、接着剤で貼ったスタンドを剥がして他のクルマに貼り付けることは不可能とはいわないまでも現実的ではない。

これらは、複数のクルマに別売りされている取り付けスタンドを装着しておいて、必要なクルマにナビを取り付けるためのポータブルと考えていいと思う。多くの人は、形はポータブルだが、実際は常設のナビとして使用しているケースが多いのではないだろうか。これらを旅行に携帯しようとおもったら、やはり汎用のスタンドで吸盤式、もしくはそれに準ずる脱着が簡単なものを探すしかないだろう。

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