1月は海外取材2連チャン、その間に東京オートサロンがあり、2月に入っても大阪オートメッセ、福岡オートサロン、AVフェスタ、名古屋オートトレンドなど、カスタムカーやオーディオ関連のイベントが目白押し。そのため、今年に入って更新が不定期になってしまったことをお詫びいたします。という間に、すでに3月も半ば。今回は、今年に入ってからの各イベントや取材で音を聴いた中で、注目してもらいたい製品のインプレッションをお届けします。

ハイエンドカーオーディオの入り口にぴったり


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カロッツェリアのCDメインユニット、DEH-P930(78,750円)
東京オートサロンでは、アルパインとカロッツェリアが新しいヘッドユニットを展示。両メーカーとも展示だけで試聴するという状態ではなかったが、後日、カロッツェリアのCDメインユニット、DEH-P930を試聴する機会があった。で、このデッキ、基本的なデザインは従来モデルのDEH-P930と変わらず。変更点といえば、フロントフェイスの色が黒くなった程度だから「な~んだ、色が変わっただけじゃん」と思っている人も多いと思う。

ところが、音を聴いてびっくり。DEH-P910とは別物だ。DEH-P910もアンプ内蔵モデルでは音がいいと評判だったが、それと比べてみても格段に音がいい。言葉で表すのは難しいが、DEH-P910と比べて、音が太く、重く、音の解像度、透明度も高まった印象だ。

上級機の高級デバイスを採用して音質を追求


開発者に話を聞くと、本当は使いたかったけどコストの関係でDEH-P910では使えなかったオペアンプやハイスピードクロック回路など、カロッツェリアの最上級オーディオ、Xシリーズにも使っているような高級デバイスを採用している。つまりオーディオ回路の素性がいいから、DEH-P930+トレードインスピーカーの内蔵アンプシステムでも十分に満足できるクオリティで音楽が楽しめるし、外部パワーアンプを追加すれば、スピーカーの制動力が上がり、よりパンチのある音を楽しめるわけだ。

実際のところ、アンプ内蔵機の場合、元々の性能がプアだから、パワーアンプを追加してもノイズが目立つだけで、音質向上の効果はそれほど望めないモデルもあるが、このDEH-P930なら大丈夫。パワーアンプを追加すればその分の音質向上効果をしっかりと出してくれる。下手なアンプレスデッキよりも、音質はよっぽどいいという印象だ。

DSPを内蔵。運転席中心の音場創りが楽しめる


おまけにDSPを内蔵して、デジタルクロスオーバー、デジタルイコライザー、タイムアライメント機能による調整ができる。とくにネットワークモードで使用すれば、内蔵の4chアンプの出力をフロント2ウェイスピーカーに振り分け、マルチアンプシステムを組むことができ、タイムアライメントによる運転席を中心とした音場創りが可能。車内での理想的な音場再生において、この機能を持っている意味は大きい。さらにオートタイムアライメント&オートイコライザー機能を使えば調整も簡単だ。

3万円台が主力のアンプ内蔵機で7万円台という価格は高く感じるが、ハイエンド・カーオーディオの入門機としての実力と機能を考えてみれば、決して高くない。むしろコストパフォーマンス優秀と思えるのがDEH-P930だ。

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