お手頃価格のナビ付きCDレシーバー
今年もカーナビの新作が出そろったが、「高くて手が出ない」と感じている人も多いのではないだろうか。とくにAV機能一体型のHDDナビ。地デジチューナーが標準装備されたモデルは軒並み30万円を超える。もちろん、それだけ高性能なわけだが、音楽が聴けて、たまに道案内で使えたら、多くの機能は望まない人もいるはず。そんなニーズにぴったりなのが、ケンウッドのMNA-350だ。
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2DIN CDレシーバーと3.5インチPNDが合体 |
ダイハツ・ハイゼット・カーゴ専用のディーラーオプションとして登場したモデルで、ダイハツでの希望小売価格は8万9,250円(取り付け費などの諸費用は含まず)。AVナビというよりも、2DIN CDレシーバーのフロントフェイスに、今話題のPND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)を組み込んだようなスタイルで、ナビ部分はガーミンを採用している。
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SDメモリーカードスロットを装備 |
もっともガーミンnuvi360というモデルが2GBのメモリーを搭載しているのに対して、MNA-350のメモリーは1.2GBだし、nuvi360はGPSアンテナが内蔵なのに対してMNA-350はアンテナが別体だったりといった違いはあるのだが、メニュー構成や案内表示など似ていて、ナビアプリケーションは同じと考えていい。SDメモリーカードスロットを装備しているので、メモリーカード経由で地図データの更新も可能だ。
必要にして十分なシンプルナビ
そのMNA-350を借り出して、マイカーに装着してみた。モニターが3.5インチと小さいため、見づらく操作しにくいのではと危惧していたが、地図の見やすさは悪くない。操作性に関しては、検索した候補が複数リストアップされたとき、1行分の幅が狭いのでタッチするのに気を遣うのと、一度、ルート案内状態にしたら案内中止にタッチしてリセットした後でないと新規ルート探索に移れないこと、メニューの階層に深く入り込んだとき、ダイレクトに数個前の操作に戻るボタンが無く、1個1個戻るボタンにタッチして戻る必要があるのが少し面倒に感じるが、そもそも機能がシンプルなので使い勝手は悪くない。
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検索のヒット率はわりと高い |
検索データは約2,000万件の住所、約800万件の電話番号をベースに、50音検索、施設検索、周辺検索ができる。また500件の地点登録ができるし、検索履歴も残る。電話番号検索は、イエローページに載っているような施設の代表番号なら、ピンポイントで検索できる。住所検索はカタログでは○番地までの検索と記載されているが、都内など、都市部なら○号まで検索できる。ピンポイント検索のヒット率が高いのはうれしい。
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ルートはピンクの道塗り。進行方向を矢印で示す |
案内画面は地図上に矢印を表示するシンプルなタイプ。3.5インチという限られた画面内では別ウインドウに交差点拡大図を表示するような方法よりも、こちらのほうが見やすいと思う。音声ガイドもある。CDなどの音楽を再生中も、音声案内が割り込んでくる(音楽の音量は下がらない)し、音楽のボリュームとは別に音声ガイドの音量を設定できるので、わりと大きめの音量で音楽を聴いていても、音声ガイドはクリアに聞こえる。
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