ロックフォード新パワーシリーズは最大40%小型化
三菱のアウトランダーや新型パジェロの一部に装備されて人気の、アメリカを代表するカーオーディオメーカー、ロックフォード・フォズゲートは「パワーシリーズ」のモデルチェンジを行い、最大で40%のコンパクト化を図った。ロックフォードの新型パワー・シリーズは最大40%のコンパクト化を実現した |
これがT15kW。4chアンプでトータル15,000Wの出力 |
ソニーにも、コンパクトなアンプがあった。残念ながらソニーは昨年、日本市場から撤退したが、アメリカでは元気。「スリムシリーズ」というそのアンプは50W×4の出力を持つXM-4Sと290WモノラルのXM-1Sの2種類。下の写真はプレイステーション3を搭載したデモカーだが、それと比べるとアンプの小ささがわかるだろう。
プレステ3と比べてみるとアンプのコンパクトぶりがわかる |
パワーアンプが小型化した背景
思い返せば、パワーアンプの大型化が進んだのはマッキントッシュなどのホームオーディオ・メーカーがカー用に進出し始めてから。確かにホームオーディオでは、振動をパーツに伝えない、大きな高級パーツを使えるなど、さまざまなメリットがあるため「重さは性能」の一部ともいえる。しかしことカーオーディオに関しては、あくまでもクルマが主役。重さはクルマの動力性能や燃費に悪影響を与えるし、大きなボディは荷室容量の減少にもつながる。
このところ、市販カーオーディオ市場は年々シュリンクしている。それはクルマの電脳化で市販機への交換が難しくなった、純正オーディオ自体のクオリティが向上した、圧縮音源の浸透で音質にこだわらなくなったなど、さまざまな理由があるだろう。しかしアンプを始めとした機器の大型化も、市販カーオーディオへのグレードアップを敬遠するひとつの大きな理由になっていることは間違いない。
パワーアンプの小型化の流れは、メーカーがそれに気づき原点に返るととも、デジタルアンプのフルレンジ化という新技術が確立したことで実現したものといえまいか。これをきっかけに、少しでもカーオーディオのグレードアップに興味を持つ人が増えることを祈りたい。
下がカバーを外した状態のLRx5.1。カバーデザインは上と共通 |
DLSの新型アンプ |
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