ドイツ車とは異なる価値観

ブラックとシルバーのコントラストがスポーティーなインテリア。

ISに乗り込みシートベルトを装着。スタートボタンを押してエンジン始動。シフトノブを操作しステアリングに手をかける。その動作が無駄のないように、スタートボタンはステアリング左に設けられた。センターコンソール上のスイッチは、ブラインドでも分かるように、凸面で、中央に突起がある。

「弱肉強食」「時間をお金で買う」「高級車は一番左側を高速で走る」。アウトバーンのあるドイツでは、高級車は「でかく、強く、立派に見える」ことが重要だ。そのため筋肉質の立体的な造形で、大きく高く立派なグリル、大きなボディサイズがデザインでも表現されている。

リアシートには、もちろん3人分のヘッドレストと3点式シートベルトを備える。

それに対してレクサスは、凝縮された勢いのあるダイナミックさと細部の繊細な表現、低いながら毅然とした表情のグリル、ライバル車達に比較すればでか過ぎないボディサイズを持つ。さらに「ダイナミックな走り」を表現しながら「環境性能にも配慮する」ハイブリッドも用意する。

天井のLEDライト。

これは旧来の高級車の価値観に、日本ならではの「四季を繊細に感じ、相反する要素を両立させバランスを取り、人が自然と融和する」価値観を高級車にも持ち込んでいると言えよう。そしてその価値観は、自己主張ではなく他者への配慮、環境性能が特に重要になってくる今後、「ノーブレス・オブリージュ(地位の高い人に伴う義務)」として世界をリードしていけるものではないだろうか?

長物を積む時に便利なトランクスルーや、荷物を固定するフックも装備。トランクを閉めた時に、出っ張って邪魔にならないアーム。ゴルフバック3個搭載可能な容量だ。