安全装備は世界最高レベル!

前回の東京モーターショーでお披露目された『LS430』(日本名セルシオ)の後継車『レクサスLS460』の詳細が発表された。不明だった多くのスペックも判明したので、可能な限り詳しい紹介をしてみたい。

残念ながら最も気になる価格は、今回”目標”や”目安”としても発表されなかったものの、おそらく基本的にフル装備となるベースグレードをピンポイント予想するなら790万円かと(外れてもプライマスナス20万円)。

参考までに書いておくと、3,5リッターのV6エンジンを搭載するベンツS350は987万円。LS460と同等のスペックを持つS500で1260万円。当初「Sクラスと同じくらいの価格設定になる」と予想されていたが、ざっくり言って300~400万円安い感じ。

一方、クルマ作りはこれまでの「SクラスとEクラスの中間狙い」から「ベンツSクラスと真正面から戦い、勝ちに行く!」になった。もし開発陣の狙い通りSクラスと同等の仕上がりであれば、大いに魅力的じゃなかろうか。

ということでエンジンから。460という数字から排気量は予想されていたが、今回日本仕様の最高出力を公表した。資料によると「約380馬力」。”約”と付いているのは型式認可前のための表現だからで、大きな問題無い限り国交省への届け出値の380馬力がカタログに載るハズ。

ちなみに現行セルシオは4,3リッターで280馬力。わずか300cc増しで100馬力も高い出力を出す。といったことから考えると、基本設計から異なる100%新開発のエンジンだということが解る。もちろん最高出力とクリーン度、燃費の三つの要求値を高い次元でクリア出来るレクサスGS350と同じく直噴+ポート噴射。☆4つの排気ガス基準をクリアしてくることだろう。

組み合わされるミッションも発表された。これまた新開発の8速AT! ベンツの7速ATを意識したのかもしれないけれど、技術的レベルからすれば7速より完全に2ランク高い。現在の6速ATでも十分滑らかなので、ほとんど変速ショックが解らない走りを見せてくれるハズ。

シャシまで新設計だ。形式は前後共にマルチリンクのエアサス。アルミのパーツを多用し、バネ下重量の低減を狙う。トレッドが広くなっていることもあり「誰でも解るセルシオよりワンランク高い乗り味」を開発目標としたとのこと。

現行モデルの大きな弱点となっている(日本製ダンパーの弱点でもある)、乗り心地の悪さを克服出来ているか注目したい。レクサスGSやISにも言えることながら、BMWやベンツと乗り比べると、ハッキリ乗り心地の質感は劣る。大きく進化しない限り、要求レベル高いSクラスのユーザーから評価されまい。

電子制御は当然の如くフル装備。中でも世界初の連発なのが安全対応だ。これまでもミリ波レーダーによって衝突を事前に予測し、ブレーキングする『プリクラッシュセーフティ』を実用化していたが、ステレオカメラを追加することにより、対歩行者のブレーキングまで行えるようになった。

さらに後方に向けミリ波レーダーを装備。追突してくる車両まで感知し、ヘッドレストを頸部のダメージを最小限に抑える位置に移動させる、といった新兵器をラインナップ。開発陣に聞くと「世界一安全性の高いクルマを目標としました」。

次回はハイブリッドの『LS600h』の詳細をレポートします。
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