LEXUS(レクサス)/LEXUSの車種情報・試乗レビュー

高級車の条件。レクサスIS(7ページ目)

レクサスのコンパクトセダンIS。ISのデザインを中心に見ながら、高級車の条件、これからの日本の高級車について考える。

執筆者:松本 明彦

伝えること


どんなに高級な素材を使っても、どんなに匠が作り込んでも、どんなにその裏にストーリーがあっても、それを人々に伝えなければ、それはなかったこと。ヨーロッパのメーカーは、その辺は実に巧く宣伝広報し人々に伝え、ブランドイメージを構築している。

私がメーカーのデザイナーやエンジニアから直接見聞きしたもので、このオールアバウト以外のサイトや雑誌などでは見られない、日本の高級車のストーリーも実は多い。たとえば「フィルムが巻かれ光沢を出している」センターコンソールの木目を持つ欧州の高級車に対して、「52もの工程を経て塗装、研磨して仕上げられる木目」を持つ日本の高級車。たとえば「後からシボをつけ」使用される本革を持つ欧州の高級車に対して、「100枚中3枚を厳選し、シボもつけずにそのまま」使用される日本の高級車がある。いったいどちらが高級なのだろうか?

ボディサイドから流れてきた空気を綺麗に切り離し、リアに回りこみ乱流を起こさないようにするための、テールランプコーナーの「エアーキック」と呼ばれる凸面。これもレクサスのストーリーの一つとして、語り継がれるのだろうか?

「以心伝心」「謙遜は美徳」などのある日本の文化だが、やはりこれからはその日本の高級車のストーリーを、人々に伝えていかなければいけない。

(写真・文 松本明彦)

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