移動オフィスとして?
センターコンソールは、上部が手元に近付き、面の張りを見せ、操作性にも配慮されている。 |
インパネはセンターコンソール上部に操作系を集中させ、操作しやすいよう、中央上部が膨らみ手元に近づけた形状になっている。インパネを横断する木目はウォールナッドウッド「調」。この辺りもメルセデスブランドなら、「本」木目としたいところだ。
インテリアは、国産1Boxのような豪華さはない。質実剛健といったイメージ。木目が木目「調」なのは残念。 |
フロアやアイポイントも高いVクラスの走りは、ロールも大きく、ゆったりとし、運転を積極的に楽しむといったものではない。ただ前モデルより500cc拡大した3.7L V6のエンジンに不足はなく、走安性は基本的に安定志向。また金庫の中にいるような、ボディの剛性感も安心だ。
死角になる車両フロントサイドの視界確保は、ドアミラー部に付くカメラの映像を、ルームミラーに映し出す。しかし映像が横倒しで、車両の前方が右になるのは疑問。ナビ画面のように進む前方を上に表示した方が、違和感がないだろう。 |
5.1chオーディオやリアTV、オットマンや間接照明などの豪華装備を備える国産1Boxと比べれば、質素とも言えるVクラス。インテリアもボディデザインも、色気はなく質実剛健といった雰囲気。
箱に近いボディデザインは、色気はなく質実剛健といった雰囲気。 |
しかしカッチしたシートやボディ、ほとんど箱のようなエクステリアデザインを採用して得た、広大なインテリアスペース。その広い居住性、機能的な移動するシート、テーブルなどのアイテムを知ってしまうと、Vクラスからイメージできる世界は広がる。それはシンプルな素材ゆえの可能性の大きさだ。一般家庭のミニバンとしてはもちろん、移動オフィス、芸能人の移動車、ロケバス、リムジン、ファッションメーカーのワゴン、ホビールームとして・・・・その使い方は、無限大に広がっていくだろう。
質実剛健のイメージゆえに、Vクラスの使い勝手のイメージは広がる。 |
(写真・文 松本明彦)
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