メルセデス・ベンツ/メルセデス・ベンツの車種情報・試乗レポート

ミニバンの高級車 メルセデスRクラス(2ページ目)

「スポーツセダン、ワゴンとSUVのクロスオーバー」がコンセプトのRクラス。他のミニバンとどう違うのか?

執筆者:松本 明彦

大きなボディサイズで余裕のインテリアスペース


Rクラスは4945×1920×1660mm(全長×全幅×全高《R500 4MATIC AMG》)、ホイールベース2980mmと、国産のオデッセイなどの平均的なミニバンと比べ、一回り以上大きい。全長は、SクラスとEクラスの中間でCLS並。全幅は、Sクラスをさらに50mm上回る。最大の市場であるアメリカでは、全長5157mmになるロングホイールベース判も用意され、クライスラー・ヴォイジャー並みのそのサイズは、アメリカのミニバンを基準にサイズが決められたことが分かる。

Rクラスは4945×1920×1660mm(全長×全幅×全高《R500 4MATIC AMG》)、ホイールベース2980mmと、国産のオデッセイなどの平均的なミニバンと比べ、一回り以上大きい。

大きいと意識する場面もなくはないが、意外にその取り回しはいい。それはメルセデス全車に通じる美点、切れ角の大きなタイヤによる小回り良さ、短いオーバーハングや、助手席側車幅目印になるフェンダーのサイドアンダーミラー、前後バンパーで障害物をインジケーターやアラームで知らせるパークトロニック、十分に絞られたボディ前後のデザインなどによる。導入されたショートホイールベース判なら、日本でも使えるサイズだろう。

助手席側巻き込み防止の視界確保のフェンダー上のサイドアンダーミラーは、幅寄せの目安にもなる。しかしデザイン上は、決して美しいとは言えない。一部の国産SUVのように、ドアミラーにカメラを取り付けた方がスマートだろう。

2人×3列のシートは、そのボディサイズも合って、どの席でも広く快適。メルセデスならではのカチッとしたフロントシートの作りと共に、2ndシートのアームレスト付きのキャプテンシートは、特にリラックスでき快適だ。3rdシートもサイズがあり、膝周りも余裕がある。後席専用で温度設定ができ、センターコンソール後ろやBピラー、3rdシートサイドに噴出し口がある空調システムも快適だ。フロント、2ndシート上の、パノラミックスライディングルーフも開放感を助ける。

フロントドアのアームレストの形は俊逸。腕を下ろした位置に、丁度なじむ。
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