メルセデスのミニバン
2002年「GST(グランドスポーツツアラー)」、2004年「ビィジョンR」という名で発表されたメルセデスのコンセプトカーが、「Rクラス」となって発売された。「スポーツセダン、ワゴンとSUVのクロスオーバー」がコンセプトのRクラス。ミニバンでありながら、V6 3.5LかV8 5Lの「スポーツセダン」並みに力強いエンジンとフットワーク、2nd、3rdシートを倒し生まれる「ワゴン」並みのラゲッジスペース、高速道路からオフロードまで、「SUV」並の快適で安定した走行性を発揮するフルタイム4駆の4MATICが、そのコンセプトを支える柱だ。
「スポーツセダン、ワゴンとSUVのクロスオーバー」がコンセプトのメルセデス Rクラス。 |
ミニバンはそもそもアメリカで、フォード・エコノライン、ダッジ・ラムなどのフルサイズバンより、一回り小さいバンとして1983年発表されたクライスラー・キャラバンがオリジナルとされる。しかしそれより先1982年発表の日産プレーリーや、1981年コンセプトカーSSW(スーパースペースワゴン)として発表され、1983年市販された三菱シャリオがミニバンの元祖とも言える。因みに、フランスのルノー・エスパスは1984年の発表である。
フロントシート間のウォークスルーはできないが、シフトレバーがないのでセンターコンソールの収納スペースはたっぷりとしている。シフト操作は、ステアリングコラムから生えたダイレクトセレクト。 |
ミニバンには、箱型1Boxタイプと背高ワゴンタイプとコンパクトミニバンタイプがある。メルセデスでは、箱型1BoxタイプミニバンとしてVianoがあり、Rクラスは背高ワゴンタイプのミニバンとなる。
Rクラスは背高ワゴンタイプのミニバンだ。 |