ランドローバー/ランドローバー

道を選ばないプレミアムSUV ランドローバー ディスカバリー3

「シンプル」&「モダン」なデザインのディスカバリー3は、オンロードからオフロードまで道を選ばないプレミアムSUVだ。

執筆者:松本 明彦


デザインのキーワードは「シンプル」&「モダン」

「シンプル」&「モダン」なデザイン。水平なラインと張りのあるキューブが基本だ。 撮影協力:長岡造形大学 撮影:松本明彦

ランドローバーのデザイン・ディレクターのジェフ・ユーペックス氏は、「これはクルマのスタイリングではなく、プロダクト・デザインである」と語る。たとえば“コマンド”ドライビングポジションと呼ばれる「見渡せる高いポジション」は、ドライバーの視認性と安全性を確保するために、“スタジアムシート”と呼ばれる「スタジアムのように後席に行くにしたがって高くなるシート」は、後部座席の乗員に良好な視界と快適性を確保するために採用されている。「ディスカバリー3は、内側からデザインされました。私達が目指したのは装飾ではなく、機能のためのデザインなのです」。

初代から採用され、ディスカバリーの特徴でもあるステップド・ルーフは、後席になるにしたがって高くなる“スタジアムシート”でも、快適な空間を作り出す。 撮影協力:長岡造形大学 撮影:松本明彦

初代から採用され、ディスカバリーの特徴でもあるステップド・ルーフ(後部で一段高くなるルーフ)は、後席の頭上にも余裕のあるスペースを生み出し、“スタジアムシート”を快適な空間に仕立てる。大きなドアと高い屋根は、乗降性を高める。

これもディスカバリー特徴の非対称上下2分割のテールゲート。 撮影協力:長岡造形大学 撮影:松本明彦

非対称の2分割のテールゲートは、上部を開けた時には荷物を高く上げずにすみ、上部と下部両方が開いている時には荷物と人間の距離が近くなるというメリットがある。先代テールゲートに据えられていたスペアタイヤは、ボディ下部に移された。

ランドローバーのデザイン・ディレクター、ジェフ・ユーペックス氏。

ランドローバーの伝統的な特徴のクラムシェル型のボンネットは、開口部がボディサイドフロントフェンダー上にラインとして表れ、リアドアハンドルから繋がるリアフェンダー上のラインは、リア非対称テールゲートガラス下とテールゲートハンドル下部に繋がる。片側にしかないフェンダー上のエアインテークは、「1つしか必要ないから」。ショートオーバーハングは、アプローチ/デパーチャーアングルを確保し、高い走破性を約束するために。

2001年のファーストスケッチ。開発初期段階とデザインはほとんど変わっていない。

水平なラインと張りのあるキューブを基本とするシンプルでモダンでミニマルな形は、全て意味があり機能的なのだ。「ディスカバリー3は、開発初期段階のスケッチからデザインはほとんど変わっていません」とジェフ・ユーベックス氏は語る。
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