中古車/中古車の選び方

続々登場する3列シートワゴンの選択基準を一刀両断 中古ミニバン選び7つのポイント

新車での人気を反映して中古車でも人気の高いミニバン(3列シートワゴン)。機能性で選ばれるべきなのに選び方の基準って分かりにくいですよね。そこで7つのポイントに絞って解説します。

執筆者:大江 治利

一昔前は「RV」と一括りにされてきたワゴン系モデルもこの10年程でジャンルが細分化されてきましたが、今回のテーマは3列シートを備えたミニバン(3列シートワゴン)の中古車の選び方です。

新車での販売台数比率が、全乗用車の3割近くまでに増えたという3列シートワゴンですが、まずは新車/中古車を問わずに、以下の4点が車種選択のポイントになります。

【その一】
 5ナンバーか3ナンバーか?
【その二】
 全高が1550mm以上か以下か?
【その三】
 後部スライドドアか、片開きドアか?
【その四】
 2列目はキャプテンシートかベンチシートか?

さらに中古車の場合、車種に関して1つ、物件の個体に関して2つの判断要素が加わります。

【その五】
 そのモデルがデビューしたのは何年前か?
【その六】
 前ユーザーはアウトドア派かファミリー派か?
【その七】
 エアロパーツなどでドレスアップされているか?

以下に7項目それぞれについて判断基準を解説してゆきましょう。

【その一】
 5ナンバーか3ナンバーか?
5ナンバーと3ナンバーはエンジン排気量やボディサイズなどで区分されます。排気量が大きい方が走りには余裕がありますし(特に多人数乗車時の違いは大きい)、例えば2000cc(5ナンバー)と3000cc(3ナンバー)でも自動車税の差は年間1万1500円ですから経済的にもそれほど差はないと言って良いのですが、ミニバンにおいて違いが影響するのは、主に車幅だと認識してください。前席と後席のウオークスルー機能などは、やはり5ナンバーサイズの室内幅だとややキツイのですね。ただ、それが気にならないのであれば、ほとんどの人にとってはミニバンであっても5ナンバーで十分だと、私は考えています。運転のしやすさで言っても、幅が狭い方が取り回しがいいことはいうまでもありません。

【その二】
 全高が1550mm以上か以下か?
都市部で立体駐車場を頻繁に利用するか、またはマンションの駐車場が立体式で高さに制限がある場合以外はあまり関係ありませんが、一般的な立体駐車場は車高1550mmを一つの基準に製造されていて、クルマのほうもそれに適するか適しないかを設計上の一つの基準にしています。関係ある人は、まずこの条件をクリアするモデルを探すことになります。

【その三】
 後部がスライドドアか片開きドアか?
エスティマのようなスライドドアタイプと、オデッセイのような片開きドアタイプには、それぞれメリットとデメリットがあります。
スライドドアのメリットは開口部が大きいので荷物の積み下ろしなどがしやすいこと、狭い駐車場などでも開閉が楽なことなど。一方で傾斜のある場所に停車した場合など、ドアの開閉が極端に重くなったり、後席の窓ガラスが開かないというデメリットもあります。
片開きタイプは通常、スライドタイプほど室内の床面が高くないので結果的に後席からの乗降がしやすく、後席の窓ガラスは普通に開閉します。
どちらも一長一短なので、個人的には外観のスタイルが好みの方を選べばよいと思っていますが、それぞれの違いは認識しておいた方が賢明です。
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