パサートは人を乗せるクルマ、個人的にはジェッタがおすすめ

VWは今年、ジェッタとパサートの2台のセダンを投入しました。パワートレーンなどはほぼ共通で、最も大きな違いはボディサイズだけといった印象もある2台ですが、何と価格がほとんどオーバーラップしています。ジェッタ2.0Tの価格が359万円のに対し、パサート2.0Tの価格は365万円。わずが6万円の価格差しかありません。

ボディサイズはパサートのほうが220mm長く、35mm幅広く、25mm高いので、車格は完全にひとつ上ということになります。ホイールベースの違いは135mm長いだけで、全長ほどの違いではありませんが、室内の広さは圧倒的にパサートのほうが広いのは当然です。

なのにほとんど同じ価格が設定されているのは、装備や仕様の違いがあるためです。まず違うのはトランスミッションです。搭載エンジンは同じですが、トランスミッションはジェッタが最新の6速DSG、パサートはティプトロニック付き6速ATとなっています。この点ではジェッタのほうがわずかに上回っていると見て良いでしょう。

装備面でもジェッタ2.0Tには本革シートやウッドパネル、ディスチャージヘッドライトなどが標準で装備されますが、パサートの2.0Tではオプション設定です。運転席のパワーシートも12ポジションと6ポジションという違いがあります。つまりパサートには上級グレードとしてV6 4MOTIONがあるため、2.0Tは中間グレードという扱いですが、ジェッタではこれが最上級グレードになっているため、装備の中身に違いがあるのです。

パサートにはバイキセノンヘッドライトやオートライト、ウッドパネル、本革シートなどをセットにしたオプションが用意されていて、この価格が34万6500円です。つまりジェッタとパサートの間には実質的にこれくらいの価格差があるものと思って良いでしょう。その上でどちらを選ぶかという問題になるかと思います。

個人的にお勧めなのはジェッタです。パサートの1800mmを超える全幅は日本ではちょっと大きすぎる印象がありますし、ジェッタの室内空間も十分に広いからです。しかも2.0T同士で比べたら、上記のように装備や仕様で上回っていますから、ジェッタのほうに買い得感を感じます。パサートは、後席に人を乗せる機会の多いユーザーにはお勧めできますが、多くのユーザーにはジェッタのほうが魅力的だと思います。
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