BMWの主力モデルである5シリーズが5年振りのフルモデルチェンジを受けました。今回のモデルもBMWらしい革新的なクルマ作りがなされているのが特徴で、アクティブ・ステアリング、アダプティブ・ヘッドライト、アクティブ・クルーズ・コントロール、ステップトニロック付き6速AT、DSC?などの先進技術がふんだんに盛り込まれています。先に7シリーズに採用された新しい操作系のi-DRIVEはさらに洗練されて5シリーズにも採用されました。Aピラーから前のフロント部分の大半をアルミボディとし、これによる軽量化によって50:50の理想的な前後重量配分を実現しています。

搭載エンジンは3機種で、これによって3グレードが設定されています。ベースとなるのは直列6気筒エンジンを搭載した525iで、530iにも直6エンジンが搭載されています。さらに545iには7シリーズに搭載されのと同じV型8気筒エンジンが搭載され、圧倒的なパフォーマンスを発揮します。価格はベースグレードの525iが570万円で、530iは675万円、545iになると一気に880万円となります。いずれにしても相当な高級・高額車であるといえるでしょう。

この価格差は主にエンジン性能の差によって生じており、545iは装備の差も加わって大幅に高くなっています。パワーは525iが141kWで530iが170kW、そして545iが245kWと、排気量に応じた性能差があります。V型8気筒の545iだけに用意されるのは、エンジンメカニズムではバルブトロックとダブルVANOSなど。またタイヤも18インチが標準となります。快適装備では電動ガラスサンルーフ、メタリック塗装、ランバーサポート、フロント・ヒーティング・シート、ダコタ・レザー・インテリア、ウッド・トリム、ライト・パッケージ、HiFiシステムなどが545iだけに標準で装備されます。価格が大幅に高くなるのも当然といえます。

新しい5シリーズにはいろいろなオプションが用意されています。ハイライン・パッケージではレザー内装、ウッド・トリム、ヒーテッド・シート、リヤブラインド、CDチェンジャーなどがセットになって525i用が30万円、530i用が35万円の設定です。これは多くのユーザーが購入するのではないでしょうか。

ほかにめぼしいオプションをピックアップすると、スポーツサスペンションが5万円、ダイナミックドライブ(545iを除く)が30万円、電動ガラスサンルーフ(同)が16万円、赤外線反射合わせガラスが13万円、電動スポーツシートが8万円、アダプティブ・クルーズ・コントロールが24万円、パーク・ディスタンス・コントロールが10万円、バイキセノン・ヘッドライト(525iのみ)が10万円などとなっています。ほかにもまだまだいろいろなオプションが用意されていますが、先のハイライン・パッケージのほかにこれらのオプションを加えていくと、車両価格がべらぼうに高くなってしまいます。

発売当初に最も良く売れるのは530iになると見込まれていますが、これにハイライン・パッケージ、アダプティブ・クルーズ・コントロール、スポーツサスペンション、スポーツシート、電動ガラスサンルーフ、赤外線反射合わせガラスなどを装備すると、ここまでで車両価格は750万円を大きく超えます。諸費用を含めた支払総額では900万円に近い金額になってしまいますから、オプション装備を好みのものだけに絞って装着する必要があるでしょう。相当に魅力的なクルマになったものの、価格的にも相当に高くなってしまったのが今回の5シリーズです。
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