★運転席~インテリア
・運転席
まず運転席には、パワーシートorラチェット式のシートアジャスターが標準装備されています。これにより上下3cmのシートの高さ調整が可能で、身長156cmの私でも確実な視界を確保することができました。この3cmという幅は、かなり効果絶大。シートの高さ調整をきちんと合わせると前方視界はいたって良好。そのおかげで、街中でも車幅が掴みやすいので、取り回しも苦労はなかったです。
運転席からの視界はこんな感じ
ただし後方視界は、はっきり言って良くありません。リアウインドーは小さく、しかもCピラーが太いために、左後方はわかりにくい!
これは気になった部分。前方向の視界はイイのに、残念。車庫入れなどは慣れがけっこう必要ですね。
後方視界はこんな感じ
インテリアは、クールという言葉がピッタリくるような、
カッコイイ仕上がりなのですが、オーディオやエアコンの操作が若干しずらくも感じました。
とくにエアコンに関しては、走行中「ちょっと温度を下げたい」と思っても、今、どんな状況なのか? が把握しずらく、しかもスイッチもどっちが温度調整でどっちが風量調整なのかわかりにくい。運転中視線を落とさずに操作するのが難しいので、使いにくさを感じてしまいました。とくに夜は操作しづらそう・・。
使い込んでいくうちに慣れる部分ですが、なぜスイッチの色分け等、もっと識別しやすくしなかったのか開発の人に伺ったところ「開発段階でもそういった話しは出ていたが、今回はあえてスポーツカーとしてのデザイン性を優先した」ということでした。
ちなみに欧州仕様では、エアコンの温度調整の部分にブルーとレッドでの色分け表示があるといいます。
個人的には、この欧州仕様のほうが街中では使いやすいと思うのですが、ここがスポーツカーという宿命も背負った難しさなのかも。
確かに見た目はブラックで統一されて、カッコイイんだけど・・ね。
逆に意外な感じがしたのが物入れの多さ。
どうせ(という言い方は失礼だけど)スポーツカーなんだから、そんなに使い勝手は良くないだろうと思っていたのですが、これが違っていました。
開発主査の片渕氏の言葉が印象的で「非日常(サーキット走行など)と日常の両面を兼ね備えたい。それがこのクルマのテーマでもあったんですよ。だからなるべく日常の部分を犠牲にしないように努力しました。クルマ雑誌などでは、どうしても非日常の部分が注目されがちですが、日常の部分の走りや使い勝手にもかなりこだわりがあるんですよ」と話してくれました。
そう、私はこの言葉を聞いて、あえてここでは日常の部分に
スポットを当てて紹介してみようと思ったんですけどね。
少し話しがそれましたが、実用性の部分に話しを戻すとアームレストとして使える部分のフタをスライドさせると(このスライド式の開閉もこだわりの部分だとか)大型の収納スペースがあり、ここにパワーアウトレットも用意されています。
だからこの中で、携帯電話などの充電もOK。そう、携帯の充電中って意外と置き場がなくて困るんですが、これなら便利ですよね。
また後席センターはトランクスルーが可能なのですが、ここも大型の収納スペースになっていて例えばウェットティッシュの丸いボックスがすっぽり入るくらいのスペースがあるんです。これがあるだけで、グッと収納力がアップして使いやすいくなりますよね。
またトランクスペースも大きく、今回写真では傘を横に置いてみましたが、横幅も深さもありB型のベビーカーなんかも入ってしまうスペースを持っていました。
えっ? RX-8にベビーカー? と疑問に思った人も多いと思いますが、実は今回の試乗中ずっ~と私は「ファミリーカーとして使う」ということをキーワードでチェックしていたので当然、子供も乗ることを考えていました。
とくにクルマの性格(ターゲートユーザー)からしても、まだ小さな子供がいるファミリーが多いかなと思い、そうなるとベビーカーは必需品。で、見てみたのですが、大型タイプではなければトランクに納められるサイズを持っていました。
実用面や乗り心地など、ここまでの段階では「ファミリーカーとしても使えるな」という感じです。
では問題となる後席&チャイルドシートの着け心地、このあたりをチェックしてみたいです。
次は後席~チャイルドシート装着インプレッションです