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RX-8をファミリーカーとして見てみると RX-8のもう一つの顔(3ページ目)

RX-8と言えば「走り」のイメージですが、意外にもファミリーカーとしても使える側面も持っていたり! ここでは限界走行の話しは抜きで、日常での使い心地をメインに8のもう一つの顔をチェックしてみました

執筆者:森山 みずほ

★後席~チャイルドシート・装着インプレッション

・後席
RX-8のドアは観音開き。すでに御承知の人も多いと思いますがこのドアは、前ドアを先に開けないと後席ドアは単独では開けられません。もちろん閉める時も、後席ドアを閉めてから前ドアを、という形。


この開閉方式にかなり不便さを感じている人も多いようです。
私も、そう思っていました。
ただ、実際に、何回も何回も繰り返してみると、さほど不便さを感じなかったのも事実。というのも、後席ドアはとっても幅が狭く、しかも軽いため、パタパタっとドアの開け閉めを繰り返しても、さほど面倒ではないんですよね。

具体的に説明すると、チャイルドシートを装着する際、まず全部のドアを開けました。で、取り付けたり子供を乗せ下ろしする際には、前ドアを軽く閉め、後ろドアだけを開けたままにして作業を。その後、前ドアを軽く開けて、後ろドアを閉めて、前ドアをきっちり閉める、という感じ。う~ん、なんか文字にすると、やっぱり不便そうですよね。でもやってみると実際には、けっこう簡単だったんです。

ただ、例えばパパが運転し、ママと子供が後席で、ママだけがサクッと降りてトイレや買い物に走りたい、なぁんていう場面では、どうしても運転席のパパにドアを開けてもらわないといけないので、こうい場面では、不便さは感じてしまうかもしれませんね。

残念ながら、まだこういうシチュエーションでは試していないのですが、6月になったら少し長い時間かけて試乗する予定なので、このあたりの詳細も改めて報告できると思います。


・チャイルドシート
RX-8には、トップテザーアンカー付きのチャイルドシート固定機構は後席左右に標準装備されています。ということは、子供が乗ることも考えられているわけですよね。

観音開きということもあり、チャイルドシートの出し入れは超便利。ただ足元空間がさほど広くはないので、チャイルドシートを押しつけたりするのは、ちょっとやりづらかったです。私は、助手席を一番前にして装着してみましたが、こうするだけで随分作業はしやすくなりました。


実際に装着をしてみると、横幅や奥行きは問題なくきちんと装着できるのですが、角度が問題でした。RX-8は後席シートもバケットタイプのシートになっているので、座面後ろが窪んでいます。なので、シートにピッタリとチャイルドシートを着けてみると、少し寝そべった感じになってしまうのです。これがベビーシートならば、さらに問題です。どんなベビーシートでも、この角度で装着したら、背もたれが起き過ぎて、角度が45度以上になってしまうのは必至です。


マツダ純正ディーラーオプションのチャイルドシートでも、やはり寝そべった状態に(カタログで写真を見ても、寝そべっている)。ベビーシートはオプション設定されていませんでした。
もしかして、別売りで座面を水平にするような、窪みを埋めるクッションのようなアンコが出ていないのか? 確認したところ、今現在はまだないということです。
前向き装着となるチャイルドシートならば、一見するとさほど問題ないように思う人も多いと思いますが、実はこの角度って子供が長くクルマに乗っていると、嫌がる確率がとても高いです。しかもRX-8は、そんなに外の景色がよく見えるわけではないので、なおさら。

でもせっかく日常で使えるクルマだけに、ベビーシートやチャイルドシートが確実につけられるアンコは用意して欲しい! このへんの要望を伝えたところ、早急に検討してみるということだったので期待したいところです。

とは言え、すぐにでも子供と一緒にRX-8でドライブをしたいという人は、御自身で対策を。とくにベビーシートを着用予定の方は、必ず対策をしてくださいね。

一番手軽なのは、サランラップ等の芯にバスタオルを巻いて、それを座面の窪みの部分に置き、その上にチャイルドシートやベビーシートをセットする方法です。この際、チャイルドシートやベビーシートの底面地面と並行になるように、バスタオルの厚みを調整してください。
座布団や毛布などだけでは、柔らかすぎて万一の際の動きが大きくなる可能性が高いし、滑りやすいということもあるので避けたいです。
理想は、お風呂マットや、プールのビート板のような潰れない素材を切って形づくり、シートの凹みを埋めるのがベストです。

でもね、一刻も早くメーカーからこういったものが用意されるのが一番ですよね。マツダさん、期待してますよ。


★結論
チャイルドシートの角度さえ、しっかりとフォローができれば、十二分にファミリーカーとしても使えるRX-8。まだまだスポーツカーを楽しみたいけど子供が産まれちゃったからなぁ、なんて考えている人のクルマ選びの候補には、ぜひ入れて欲しい1台です。
そして躊躇せずに奥様にステアリングを握らせてほしいし、女性の方も「私にスポーツカーなんて」とは思わずに、一度運転してみてください。どうしても限界走行を楽しむスポーツカーとしての印象が強いRX-8ですが、今までの概念のクルマとは乗り味もずいぶん違っています。へんな言い方ですが、ゆっくり走っていてもラクだし、楽しいクルマ。アクセルを踏み込んでも、怖いとか不安感を乗り手に与えないのが、このクルマの良いところ。でも速いんですよ~。だからクルマ好きにはたまらない1台ですよね。速いのに、ファミリーカーとしても使えるクルマなんて、そうそうないですからね。しかもATでも240/275万円という価格もニクイ設定だし。

まだ数時間乗っただけなので紹介しきれてない部分もあると思います。
本文でも言いましたが、6月に入ったら少し長い時間試乗をする予定なので実質燃費やさらなる日常での使い勝手なども報告したい思います。
RX-8の「こんな部分をチェックして欲しい」というリクエストがあったら、ぜひメールで教えてください。できる限り、おこたえしたいと思いますので。
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