最近、保健所などママが集まる場所に行くとよく聞かれるのが「うちの子、まだ4ヶ月なのにチャイルドシートに座ってくれないんです」「ベルトをしただけで大泣きされる」といった、まだ月齢の小さい赤ちゃんのチャイルドシート嫌い。
意志をそんなに持っているとは思えない赤ちゃんが、なぜ最初からチャイルドシートを嫌がるのでしょうか?
実はそこにはちゃんとした原因があることがほとんどなんです。具体的には……
1・チャイルドシートがきちんとした角度で装着されていない。
2・子供を座らせる時、お尻がきちんと奥まで入るように座らせてない
3・ベルトが緩いまま座らせているために、走っている途中で赤ちゃんのお尻がズリ下がってきて へんな姿勢になってしまう
4・「座ってくれなかったらどうしよう…」とお母さんが不安げな顔をしながら座らせている
5・赤ちゃんがちょうど身体を動かしたいと思っている時に、無理矢理チャイルドシートに座らせる
6・外の景色が見えない
7・服を着せすぎている
8・温度が暑すぎる、または寒すぎる
というのが、よく起こる例です。一つ一つを細かく見てみると
1・チャイルドシートがきちんとした角度で装着されていない。
これは、最初から装着時に斜めになっていたりするのはもちろん、購入時に販売店などで装着してもらい、そのままで使っていたために、斜めになっていたのに気づかなかった、というのがよくあるパターン。角度はもちろんのこと、チャイルドシートの正面から見て左右が斜めになっていないかの確認を忘れずに。
赤ちゃんは、ちょっとした角度の変化でも微妙に感じとります。しかもチャイルドシートのような狭い空間にいるのですから、斜めになっていては居心地が言い訳ありません。
2・子供を座らせる時、お尻がきちんと奥まで入るように座らせてない
これはベビーシートを子供を乗せてない状態で先にクルマに装着、固定し、横から赤ちゃんを乗せようとしている場合によく起こるようです。とくにセダンなど後席のスペースが狭い場合は大人も無理な姿勢を強いられながら赤ちゃんをシートに乗せるので、起こしやすいミスです。
また生後3ヶ月前後の首が座るか、座らないかくらいの微妙な月齢だと、大人も赤ちゃんを扱うのが恐る恐るになってしまうため、きちんと座らせられないという例もありました。
でも大丈夫。ベットに寝かせる時と同じで片手で頭をおさえ、反対の手でお尻をおさえ、そしてそのお尻を先に置くまでしっかり入れてから、最後に頭を支えた手を外すようにすれば、まだ首が座らない赤ちゃんでも、きちんと座らせられます。失敗しているママを見ると、ほとんどの人が赤ちゃんの背中をシートにつけ、その後両手を同時に外していました。これではお尻がしっかり奥まで入らないのです。不安なら、クルマでではなく、お家でベビーシートを置いてスペースがある所で練習してみてください。慣れれば、本当にラクに乗せられますから。
矢印のお尻の位置に注目。左はお尻がきちんと入っている状態。右がお尻が前に出てしまっている状態。右の写真のような状態で乗せていては子供が嫌がって当然です |