ルノー/その他のルノー車

ルノー・ジャポンが日産の一員になったわけ

今年4月、ルノー・ジャポンはそれまでのフランス・ルノーの日本法人という立場を離れ、日産グループの一員、具体的には日産トレーディングに業務が移管された。その理由と今後の展望を、徳山公信COOにうかがった。

執筆者:森口 将之


徳山氏は日産に1978年に入社したが、日本にいたのはトータルでも5年あまりで、残りは北米、欧州、中東でマーケティングやセールスに携わってきた。輸入車を扱うエキスパートだったわけだ。そういった経験を生かす形で、今度は日本でルノーを手がけることになった。ちなみに徳山氏は、ルノー・ジャポンとしては初の日本人トップでもある。

「ルノー・ジャポンが設立されて昨年で5年目を迎え、販売台数は年間3500台、販売拠点は75店舗と、ある程度の基礎ができた。そこで、日本市場に精通している日産との結束を強めることで、さらなる成長を目指すことにしたのです。これはルノー・日産グループの役員会議で決まったことです。グループ内では強い方が弱い方を助ける方針で、現に欧州ではルノーが日産をサポートしている。今回はその逆で、日本で日産がルノーを助けていこうとなったわけです」



今回のニュース、最初の報道は、ルノー・ジャポンの業務を日産トレーディングに移管するという内容のみだったので、「ルノーが日本から撤退するのか?」など、ネガティブな印象を抱いた人がいたかもしれない。徳山氏はこの点について、次のように解説した。

「最初はそのような発表しかなされなかったので、誤解を招いてしまった部分があるかもしれません。実際は、ルノー・ジャポンの業務がルノーから日産に移管されたと言ったほうが正しいでしょう。日産内でどの部署の管轄にするのが適当かを考えた結果、日産トレーディングが選ばれたというわけです」
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