ルーテシアが属するクラスは、ヨーロッパではBセグメントと呼ばれる。ルノーは昨年、このBセグメントで12.31%のシェアを獲得していて、リーダー的な存在となっている。その主役がルーテシアで、1990年に発表された初代が400万台、98年に発表された2代目が484万台生産された。ちなみにルーテシアの先輩にあたる5(サンク)は、72年デビューの初代が530万台!、84年デビューの2代目が350万台作られている。
その流れを受け継いで発表された新型は、プロダクトマネージャーのローランド・ペルノ氏によれば、エクステリアはダイナミックさをプラスすること、インテリアはクオリティをアップすることがテーマだったという。個人的には、エクステリアからはプジョー206の影響も感じていたので、その点を訊ねると、「意識はしました」と正直に答えていた。
ボディサイズは全長が3990mmと現行型とメガーヌの中間で、全幅は1720mm、全高は1485mmにそれぞれ拡大。ホイールベースはクラス最長の2575mmになった。サイズの拡大は、ユーザーの声(室内を広くなど)に応えたもので、しかたがなかったという。同じクラスにひとまわり小さなトゥインゴがあるので、それとの住み分けも理由とのことだった。おかげで現行型では身長170cmの自分には狭かったリアシートは、新型では十分な広さを獲得している。