ルノー/カングー

フランクフルト・ショー情報 クーペ風SUVと06型カングー

ルノーのフランクフルトの主役は新型クリオと、それのルノースポール。でもこの2つは記事にしているので、ここではもう1台のコンセプトカー・エジェウスと、マイナーチェンジしたカングーを紹介しよう。

執筆者:森口 将之




その気になればすぐに市販化できそう

ハイエンドSUVマーケットをめざして開発されたというエジェウスは、サルーンのエレガンスやクーペのダイナミズムをSUVと融合させることが目的。たしかに、ボンネットを意識的に長くしたり、リアウインドーを大きく絞り込んだりして、クーペを思わせるフォルムをものにしている。ボディサイズは全長4700mm、全幅1920mm、全高1660mmで、ホイールベースは2900mm。車重は1950kgと2tを切っている。ホイールは22インチという超大径だ。



キャビンは背の高いセンタートンネルが貫くので、リアもセパレートの4シーター。ドアは観音開きで、ドアハンドルは手を近づけるとポップアップするフラッシュサーフェスタイプだ。シートは乗り降りのときには自動的に回転することで、アクセスをしやすくしている。シンプルなインパネには、転倒防止のためのチルトインジケーターもつく。ラゲッジスペースはフロアが電動で前後上下に動き、荷物の出し入れをしやすくするほか、上下2段にすることもできるという。



エンジンは250HPを発生する3リッターV6ディーゼルで、パドルシフトつきの7速ATもろとも縦置きされる。4WDシステムは電子制御式で、路面状況や走行状況に合わせて、前後の駆動力配分を0:100~100:0の間で変化させるという。ボディサイズやメカニズムから想像すると、インフィニティFX35/45がベースのようで、その気になればすぐに市販化できそうだが、SUVのメインマーケットであるアメリカがあの状況とあっては、控えたほうが無難かもしれない。

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