シトロエン/シトロエン

ロードインプレッション マイナーチェンジしたC5に乗る(2ページ目)

パリ・モーターショーで発表されたばかりの新型シトロエンC5が、早くも日本にやってきた。早速試乗することができたので、印象を報告しよう。

執筆者:森口 将之

3.0リッターV6車にはアイシン製6ATを搭載




V6エンジンは今までと同じだが、ATがZF製4速からアイシンAW製6速になった。おかげで発進のときのかったるさがなくなり、その後も加速したいときにスッと反応してくれるようになった。ATが違うだけで、ここまで活発になるのかと思うほどだ。しかもマニュアルモードを使えば、なめらかに回るエンジンの高回転をキープして、スポーティな走りも味わえる。いままでのC5ではそんな気にさえならなかったことを考えると、違いは大きい。



V6でもうひとつ旧型と違うのは、ハイドラクティブ3サスペンションがソフトになったこと。ノーマルモードでは時速40~50キロも出せば、ちょっと前のハイドロニューマチックのような、フワ~ンというゆったりした揺れを感じることができた。スポーツモードにするとこの揺れが収まり、フラット感が強くなるが、それでも旧型のノーマルモードと同じぐらい。それにこちらでも、舗装が良くなったのかと錯覚してしまうようななめらかな乗り心地は、しっかり味わえる。



ハンドリングも2つのモードによって違う。ノーマルモードでは、ステアリングを切ると軽くロールしてから、ゆったり曲がっていく感じ。それがスポーツモードでは、旧型と同じようにロールせず、ステアリングを切った瞬間にスパッと向きを変え、路面に張り付いたように曲がっていく。Dレンジでクルージングしているときはノーマル、マニュアルモードを使っているときはスポーツモードが似合っている感じがした。
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