プジョー/プジョー

パリモーターショー・レポート3 プジョーのブースは1007だらけ

プジョーはパリショーの主役に、電動スライドドア装備の革新的なコンパクトカー、1007を登場させた。展示車、見学者の数ともに、他のニューモデルをしのいでいた。

執筆者:森口 将之


パステルカラーを何色か組み合わせて、ライトでポップな空間を作るというプジョーのブースは前回と似た雰囲気。でも今年はそこに展示されるクルマがちょっと違っていた。全体の半分以上にもなる約20台が、このパリショーが一般公開の場となった1007だったのだ。



1007のボディサイズは3731×1686×1610mmで、メルセデス・ベンツAクラスに近い。2315?のホイールベースは、プラットフォームが共通のシトロエンC2と同じだ。デザインはプジョーとしてはひさしぶりに、ピニンファリーナが担当。そういわれてみれば、たとえば407よりは落ち着いた形だし、リアゲート中央のシルバーのモールはクラシカルな雰囲気でピニンっぽかった。



1007のいちばんの見せ場は、原形になったコンセプトカーから名前をとって「オープン・セザム」と名づけられた電動スライドドア。ドアの外と中のレバーのほか、インパネの両端にあるスイッチ、そして当日はさわれなかったが、リモコンキーで開閉できる。開口部の幅は920mmで、開閉にかかる時間は約5秒だった。



コンパクトカーのスライドドアというと、トヨタのポルテが思い浮かぶが、それと違うのは運転席側もスライド式だということ。この違いは大きい。なによりもドライバー自身がそのよさを味わえるし、高齢者や体の不自由な人が自分でステアリングを握ることが多くなる、これからの時代にも合っている。
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