ルノー/メガーヌ

ロードインプレッション 新型メガーヌ2.0を日本で試す(2ページ目)

東京モーターショーで日本仕様が発表された新型ルノー・メガーヌ。1月から発売されるハッチバックの2リッターモデルに乗ってきた。1年前にヨーロッパで体感した走りのよさは、そのままだった。

執筆者:森口 将之



フロントシートは大きめのサイズと適度な沈み込みで、体を優しく受け止めてくれる。サポート性能もいうことなし。2.0と2.0プレミアムの比較では、中央がクロスになる2.0のほうが、フィット感が上だった。リアシートは身長170cmの僕が前後に座ると、ひざの前の空間は10cmほど。ラゲッジスペースの容量は330 リッターで、ともにフォルクスワーゲン・ゴルフと同レベルにすぎない。プジョー307やシトロエン・クサラを知る人には、狭いと映るだろう。



ただ、知っておいてほしいのは、ルノーはそれを承知でメガーヌをデザインしたこと。メガーヌ・シリーズにはミニバンのセニックがあって、ヨーロッパではこれがいちばん売れている。そこでルノーは、ファミリーカーの役目はセニックに任せ、ハッチバックはドライバーズカーとして位置づけた。リアまわりのデザインがあのようになったのはそのためだし、真横から見て運転席が車体の中央にあるのもドライバーズカーのあかしだ。



センターコンソールにカードを差し込み、ボタンを押してエンジンをかける。VVT(可変吸気バルブタイミング機構)を備えた2リッター直列4気筒DOHC16バルブエンジンと、マニュアルモードつきの4速ATの組み合わせは、1320~1330kgのボディを楽に加速させてくれた。試乗会では3名乗車で走ることもあったが、それでも急な上り坂を、それほど回転を上げずにグイグイ上っていけた。



とくに、いちばんよく使う2000~3000回転のトルクが太いので、楽に走ることができる。音は4000回転以上回すと大きくなるが、そこまで使うことはほとんどない。ATはルーテシアなどと同じで、下り坂やブレーキ時に積極的にシフトダウンするが、変速のタイミングはいままでよりも違和感がなくなっていて、苦手だった市街地もスムーズに走ることができた。
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