シトロエンは、昨年のパリサロンではラグジュアリークーペのC-エアドリームをデビューさせたが、今回はエアロダイナミックなフォルムとマルチパーパスなキャビンを合わせ持つコンセプトカーを登場させた。2年前のフランクフルトではSUV風のC-クロッサーを発表しているから、これでC-シリーズ3部作がそろったということになる。
プラットフォームはC5用がベースだが、ホイールベースは2900mmまで延長されている。ボディサイズは全長4880mm、全幅1930mm、全高1580mmで、かなり大きい。デザインは写真を見てわかるように、ステーションワゴンとミニバンのクロスオーバーという感じだ。サイドに回り込んだ4灯式ヘッドランプは、ステアリング操作に合わせて首を振る。DSやSMのテクノロジーが復活したわけだ。
丸みを帯びたフォルムでわかるように、エアロダイナミクスにも優れていて、Cd値は0.26をマークしている。それに貢献しているのが、4つのエアフローコントロールシステムだ。ルーフ後端に細かいフィンの列を並べ、ホイールの前にあるフェアリング、フロントマスクとホイールアーチの間にあるエアダクト、ホイールの形状を工夫した。これによって、空気の流れをスムーズにすることができたという。