輸入車/注目の輸入車試乗レポート

フランスの商用車たち・PSA編

新車のニュースが一段落したので、今月はヨーロッパで販売されているフランス車の小型商用車を2回に分けて、写真メインで紹介していくことにしよう。まずはPSAプジョー・シトロエンから。

執筆者:森口 将之


PSAが作る商用車はヨーロッパでLCV(ライト・コマーシャル・ビークル)と呼ばれる小型車だけ。トヨタや日産が販売しているカテゴリーと同じで、いすゞや日野などが担当する大型車は作っていない。乗用車ではプジョーとシトロエンでデザインを変えるPSAだが、商業車ではボディは共通で、グリルと名前だけが違うというモデルが主流のようだ。


ラインナップでいちばん大きいのは、シトロエン・ジャンパー/プジョー・ボクサー。2002年にモデルチェンジされたばかりで、これはジャンパーのほうだ。ボディは全長が3種類あって4.7~5.6m、幅は共通で約2mとなっている。全高は3m近くに達するものもあるようだ。日本でいえばいすゞ・エルフと同クラスかもしれない。写真はキャンピングカーへの改造車。


こちらはボクサーのダンプトラック。ヨーロッパの商業車は、このクラスでも横置きエンジンの前輪駆動が主流で、このダンプもそうだ。エンジンはすべて直列4気筒。HDi(コモンレール式直噴ターボディーゼル)がメインで、2/2.2/2.8リッターがある。このほか2リッターのガソリン/プロパンガス/天然ガス仕様もそれぞれ用意されている。

ちなみにジャンパー/ボクサーは、ミニバンのエヴァジオン/807と同じように、PSAとフィアット・グループの共同開発、生産モデルでもある。これはフィアット版のデュカートだが、ボディやメカニズムは基本的にシトロエンやプジョーと同じだ。
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