プジョー/プジョー

ジュネーブショー・レポート1 市販型プジョー307CCがデビュー

昨年のパリサロンで3●(ハート)7CCとして姿を見せたコンセプトカーの市販型が、予想どおり307CCの名前で、3月に開催されるジュネーブ・ショーで発表されることになった。

執筆者:森口 将之


307CCのデザインは、昨年発表されたコンセプトカーとほぼ共通。ただしバンパーやサイドモールなどのディテールはハッチバックと同じにされた。本国仕様のハッチバックと比べるとリアオーバーハングが140mm延長され、全長は4.34mになっている。ホイールベースは2.61mのままだ。全高は90mm低い1.42mになった。構造面では、ドアやその後ろのパネル部分を補強し、フロントピラーにはチューブを内蔵している。ボディカラーは10色が用意されるようだ。


クーペからカブリオレに変身させるのは、室内のスイッチを押すだけ。開閉にかかる時間は25秒だという。システムは206CCに似ているが、ルーフ前端のロックもオートになったほか、トランク容量を稼ぐため、リアウインドーがリアクォーターパネルと分かれて収納されるところが違う。パワーウインドーは4枚を一度に上下させるスイッチが加えられた。

キャビンはフル4シーターであることが206CCと違う。ハッチバックと比べると、シートは前後ともヒップポイントが40mm下げられ、リアシートは80mm前に移動しているが、ひじや肩まわりのスペースは変わらないとのことで、大人2人が楽に座れるという。フロントシートはXSiのそれに似たスポーツシートだ。

ステアリングは本革巻きで、スポークの根元にメタルのアクセントが付く。メーターにはシルバーのリングが装着され、ペダル、フットレスト、シフトレバー、ドアシル、センターパネル、ベンチレーションなどもアルミやメタルでドレスアップされる。リアシートへの出入りのための3つのグリップにも、メタルのリングがあしらわれているようだ。

トランクは607と同じように、リアの307の文字の0の中を押すと開く。キーレスエントリーでも開けることが可能だ。容量はカブリオレのときが204リッター、クーペのときが350リッター。凝った折り畳み方法を用いたおかげで、206CCよりも差が少なくなっている。
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