ラグナ2に用意されたボディは、5ドア・ハッチバックとワゴンの2種類。日本にもこの両方が輸入される。エンジンは本国では、ガソリンが1.8リッター/2リッター/2リッター・ターボの直列4気筒と3リッターV型6気筒、dCi(コモンレール式直噴ディーゼルターボ)が1.9リッターと2.2リッターのいずれも4気筒が用意されるが、まず上陸したのはV6とマニュアルモード付き5速ATを組み合わせたモデルだ。このクラスの主力である2リッターはないのは、本国でもATの設定が遅かったためで、続いて導入される予定だという。
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試乗したのは5ドア。ボディサイズは4580×1790×1435mmで、ライバルのシトロエンC5と比べると幅は同じぐらいだが、少し短く、かなり低い。ところがホイールベースは2750mmと、それよりも長い。そのためプロポーションは、旧型よりも、むしろエグザンティアやXMなど、少し前のシトロエンに似ている。デザインはアヴァンタイムなどに比べると普通に見えるが、カーブしたルーフラインなどはなかなかエレガントだ。
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日本仕様で初登場となるのがこのルノーカード。これまでのキーに代わるもので、カード上のボタンでドアのロック/アンロックを行い、センターパネルのスロットに差し込んでボタンを押すとエンジンが掛かる。さらにロックボタンを長押しするとサイドウインドーやサンルーフを自動で閉めてくれるほか、前回乗ったときのエアコンの設定を記憶してくれる。本国ではクルマに近づいただけで自動的にカギが開く機能も付いているのだが、日本では電波法に引っかかってこの機能は使えない。日産に協力してもらうなどして、何とか機能するようにしてほしいものだ。
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グレーがかったベージュでコーディネイトされたインテリアは、V6では本革シートが標準となるが、ウッドパネルはなく、代わりにアルミ風パネルをあしらったおかげで、アヴァンタイムにも通じるクールでモダンな雰囲気だ。こちらのデザインも外観同様、柔らかいラインを使ってエレガントに仕立てていて、旧型に比べると仕上げもかなりレベルアップしていた。センターパネルのリッドを開けると、オーディオと格納式のカップホルダーが現れる。カップホルダーが助手席側にあるのはオーディオの操作を考えたためで、左ハンドルと同じだ。
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