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ロードインプレッション 安さだけじゃない!206スタイル(3ページ目)

年明け早々に発表されたプジョー・ジャポンの2003年ニューモデル第1弾、206スタイル。個人的に興味のある5速MT仕様をメインに、横浜周辺で行われた試乗会で乗ってきた。

執筆者:森口 将之

206XTは初期型はかなりソフトな乗り心地だったが、最近のモデルは1.6リッターのXTプレミアムに近い、締まった感触になっていた。スタイルはそれよりもやや固めに感じられたが、鋭いショックを巧みに丸め込んでくれるのはプジョーならでは。フラット感やロードノイズのレベルはほどほどで、最新のライバルには劣るかもしれないが、逆に路面が近くに感じられ、クルマを走らせているという実感が伝わってくる点はピカイチだ。


街中での試乗だったのでハンドリングは試せなかったが、ボディが軽いせいもあって、ステアリング操作に対するボディの動きは軽快。ロールはほとんどせず、ノーズがスッと横に入っていくプジョーらしい感触だ。タイヤは175/65R14とXTと同じで、今となってはおとなしいサイズだが、前輪のグリップ力はXTより高まっているようで、めったなことでは鳴くことはない。これなら山道へ持って行っても楽しめそうだ。


206スタイルは、同じネーミングを付けてはいるものの、307スタイルとはかなり違うクルマだった。307がマイルドなタッチで快適性を重視しているのに対し、206は実用モデルながら持ち前のスポーティな走りをアピールしているように感じられたのだ。その走り味は、106や306に近いものでもあった。いずれにしても、安さだけが魅力のモデルではない。新車で買える206の中では、これのMT仕様がいちばんいいと思ったほどだ。
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