シトロエン/シトロエン

ロードインプレッション 1.6センソドライブC3の走りは?(3ページ目)

2003年最初のロードインプレッションは、シトロエンC3の1.6。新開発のシーケンシャル式2ペダルMT、センソドライブを中心に試乗記をお届けしよう。

執筆者:森口 将之

1.6リッターDOHCエンジンは80kW/147Nmを発生する。1.4リッターSOHCとの差は26kW/29Nmとかなり大きい。おまけにセンソドライブはATよりダイレクトに力が伝わるし、車両重量は1090kgで10kgしか重くないから、加速の差は歴然だ。上り坂や高速道路でも、アクセルを床まで踏み込むことはほとんどないし、踏んだ瞬間に加速が始まるので実際以上に速く感じる。


同じエンジンを積むプジョー206がそうであるように、エンジン音は滑らかで心地よい。しかも1.4より回転を上げないで走れるので、静かさも完全に上だ。スポーティという感じではないが、上級グレードらしい質感の高さはある。


乗り心地は1.4より固めになっている。低速で段差を通過したときのショックははっきり伝わるようになったし、うねりを通過したときのゆったりした揺れも控えめになっている。反面、ステアリングの反応は鋭くなり、現在のクルマではかなり大きめだったコーナーでのロールは少なくなって、山道などはキビキビと走れるようになった。


力強いエンジンとMTライクなトランスミッション、やや固めの足まわりを組み合わせた1.6は、ほんのりスポーティテイストを含ませたC3だった。それとともに思ったのは、エンジンや足まわりはこちらのほうが万人向けだということだ。個人的にはシトロエンらしさが濃い1.4のほうが好みだが、いずれにしても、装備の違いによるグレード構成よりは、こちらのほうが分かりやすくていいと感じた。
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