シトロエン/シトロエン

ロードインプレッション 日本仕様のC3に乗りました

フランス本国での発表から1年。ようやく日本にシトロエンC3が上陸した。メイングレードの1.4に試乗することができたので、インプレッションをお届けしよう。

執筆者:森口 将之


日本仕様のC3は1.4と1.6の2モデル。数字はもちろんエンジンの排気量だ。いずれも右ハンドルで、1.4はトルコン式4速AT、1.6は新開発の5速2ペダルMTセンソドライブが組み合わせられる。価格は1.4が182万円、1.6が199.8万円。1.4を同じ排気量の輸入車5ドアと比べると、プジョー206XTリミテッドと並んでもっとも安い。ちなみにルノー・ルーテシアRXT5ドアは185万円だ。


グレードは1エンジン1車種だが、1.4にはフロントフォグランプ、ボディ同色モール、アルミホイールからなるスタイルパッケージ、両車にレザーシート、革巻きステアリング、フロントシートヒーター、バックソナーなどが含まれたコンフォートパッケージが用意されている。ボディサイズは3850×1670×1540mmで、ホイールベースは2460mm。ボディカラーは12色と、国産コンパクトカー並みに豊富だ。


右ハンドル仕様はわりとしっかり作ってある。たとえばワイパーは、206やルーテシアでは左ハンドル用と同じ位置だが、こちらはちゃんと右ハンドル用に付け替えてある。このワイパーは雨滴感知のオートタイプで、作動の間隔だけでなく速度も変わる優れ物。試乗したのは戦後最大といわれる台風が来た日だったので、とてもありがたかった。それにしてもこのフロントウインドー、すごい3次曲面だ。


インテリアカラーはボディカラーによってグレーとブルーが使い分けられる。材質は1.4がクロス、1.6がベロアだ。シートは前後とも座面が厚く、座り心地はシトロエンの名に恥じない。前席は幅こそタイトだが長さや高さは十分とられていて、形状はフラットだがサポートにも不満はなかった。しかも高めの着座位置と天井がもたらす開放感は、サイズを超えたリラックス感を与えてくれる。後席のスペースはこのクラスの平均レベルだ。
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