アルファロメオ/アルファロメオ

日本仕様がついに上陸 国内試乗 アルファGT(2ページ目)

昨年発表され、東京モーターショーにもやってきたアルファGTがついに上陸。ラインナップされた2モデルに早速ガイドが試乗した。

執筆者:西川 淳


さて。アルファGTの日本仕様がついに上陸した。既報通り、3.2LV6DOHC+6MT+左ハンドルと、2L直噴ストイキ+5速セレスピード+右ハンドルの2モデルで、JTSにはエクスクルーシヴという豪華装備仕様がある。もっとも、筆者が熱望した、フルレザー仕様は入ってこない。残念!

いずれのモデルも本国仕様+1インチのアルミホイール&タイヤを履いている。すなわち、JTSが17インチ、V6が18インチである。昨年秋にモンテカルロで試乗したV6は、GTAばりのヤンチャな乗りアジで、スペシャリティクーペに乗っているという気分からはほど遠かったから、1インチアップ仕様にはちょっと不安があった。

↑V6の18インチホイール&タイヤ。ブレーキシステムはGTA同様

↑JTSの17インチホイール&タイヤ

ところが。ゴツンゴツンとした印象が、きれいさっぱりとはいかないが、かなりマイルドになっていた。少なくとも市街地で不快な思いはしない。きっと本格生産に至るまでに、それなりに微調整を施したのだろう。以前はあのTVCF風にはとても使えない乗り心地だったが、ああいううシーンもあるかもね、と思えるぐらいには改善されていた。

そうなれば、持ち前のパワフルさはアリだ。特にワインディングでは、キョーレツな前輪トルクにややもするとウデごと引っ張られそうになるが(こういうFFらしい乗りアジ、最近はないです)、GTA譲りのシャシーがなんとか対応してくれる。これにスポーツワゴンのリア足が絶妙に反応して、クセさえ掴めば存分に楽しめる仕様となっていた。おそらく、147GTAよりも安心して、なおかつ156GTAよりはスリリングに走ることができる。シリーズ最良のスポーツモデルだ。
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