往年の名称が復活しました。昨年フェイスリフトしたヌオーバ(新)156シリーズにTIグレードが追加になったのです。TIとはツーリング・インターナショナル(伊語でツーリズモ・インテルナチオナーレ)の頭文字。これまで歴代のアルファロメオシリーズで用いられるときは、その仕様や装備において最もスポーティなグレードに付けられるのが常でした。
今回日本市場にも導入されることになった156TIシリーズそのものは、156が例のブレラ顔になったときにすでに発表されていたものです。昨年秋の東京モーターショーに展示し、およそ半年遅れで導入。われわれ日本人にとっては、まあ、リーズナブルな待ち時間と言えるでしょう。ということで、筆者はすでに昨年6月のイタリア試乗会においてその乗り味は確認済みですが、そのときの印象については後で簡単に記すことにします。
まずは装備内容を確認しておきましょう。スポーティグレードというからにはそれなりの走りの装備を備えている、というのは容易に想像できるはずです。まず目に付くのはフィン上の17インチアルミホイール。ちょうど細いVの字を5つ組み合わせたような、言ってみればダブルアームスポークに近いデザインのもの。TIロゴが刻印されているのも特徴です。当然タイヤも215/45ZR17が組み合わされました。
加えて156TIにはスポーツセッティングが施されたローダウンサスを装備。専用のスポーツブレーキパッドを採用することで、よりスポーティな走り味を実現しています。
その他、エクステリア上では、キセノンヘッドライトやポップアップ式ヘッドライトウォッシャー、サイドスカート、そしてリアのTIバッチといったところ。