はっきりいって、ボク程度のドライバーはエンツォ自身が乗せてくれているようなもの。いつもよりも数段速い速度でターンパイクを駆け上がっているにも関わらず、何事もなかったかのように曲がり、止まり、そして再び加速してくれるのです。
ターンパイクが短くなった・・・。
まさにそんな気分。何度か頭真っ白の走行のあとに、速度計を意識しながら走ってみましたが、その数字を見て唖然。まるで東名高速・・・。異次元という言葉すら陳腐です。
タウンスピードで走っているときは”1億円1億円”と非常に緊張感があるのですが、いざアクセルを踏んでしまうと、そんなことはキレイさっぱり忘れて、まるで猿のようにハンドルにしがみつく自分がいます。
これぞ、フェラーリ・・・。
フロントの食いつきはミッドシップカーとは思えない。少なくとも市販ロードカーでこんなコーナリングフィールを味わわせてくれるクルマを経験したことはありません。強いて上げれば、やっぱり昨年乗ったF1マシンに近いですね。あの時も、99年式のアローズでしたが、曲がる止まる加速するがすべてクルマ自身の制御下にありましたから。
外で聞く音も最高です。マフラーだけで聞かせる最近の8気筒フェラーリサウンドがいかに子供っぽく聞こえることか。まさに咆哮。聞いていただけないのが残念です。
・エンツォのフロントトランク
・エンツォのオーナーズマニュアル日本語簡易版