MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

10代目に進化!ランサーエボリューションX(2ページ目)

三菱が誇るスーパーウエポン「ランサーエボリューション」の最新モデル「エボX(テン)」が、鳴り物入りでデビュー。これまでも注力し続けてきた4WDシステムはさらなる進化を遂げ、新たな走りの境地へ。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

新開発4B11 MIVECツインスクロールターボエンジン

従来の4G63に対し、最大トルクを高めるとともに、低い回転域から高トルクを発生するようチューニング。アルミダイキャスト製シリンダーブロックおよびシリンダーヘッドを採用したことで、12.5kgという大幅な軽量化を実現したこともメリット

パワートレインも一新。「4B11」の型式名が与えられた新エンジンは、最高出力は280馬力と変わらず、最大トルクが43.0kgmまで向上しています。さらにそれが、より全域でフラットにトルクの出る特性となっています。実際にドライブすると、車重がエボ9MRよりも100kgほど増加し、走行安定性が高まったこともあり、エボ特有のパワーの盛り上がり感はややなりを潜めたように感じられますが、速いことには違いありません。

新開発の自動変速システム「ツインクラッチSST」

MTの経済性と楽しさと、ATのイージードライブの両立を図った「TC(ツインクラッチ)-SST」を採用。ステアリングコラム左右に配置されたパドルシフトおよびセンターコンソールのシフトレバーによって自由に変速操作が可能。パドルシフトは右がアップ、左がダウンで、ATモードからでも操作することでMTモードとなる
これに、「ツインクラッチSST」というクラッチペダルのない6速自動MTの新機構を組み合わせています。6速MTの設定はなく、代わってSSTがラインアップしたというわけです。5速のMTはありますが、こちらはギア比のクロスした競技ユーザー向けの設定となっています。SSTは、オートモードではATのように運転でき、マニュアルモードでは、まさにクラッチ操作不要のMTという感覚でドライブを楽しめます。3つのモードが選択でき、「S-Sport」にすると、本格的なスポーツ走行にも対応します。ただし、シフトダウンのレスポンスはいいのですが、シフトアップはもう一歩という印象。さらなる改善に期待したいところです。

次ページでは新世代エボに期待を込めて……
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