MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

デリカD:5にミニバン初のクリーンディーゼルを搭載

タフな走破性と3列目まで大人が十分座れる広い室内で、ファミリーでウインタースポーツやアウトドアなど多彩な趣味に楽しめる、そんなミニバンがデリカD:5。待望されたクリーンディーゼルの追加で、個性をさらに磨き上げている。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

ミニバン初のクリーンディーゼル搭載車

デリカD:5ディーゼルフロント

ボディサイズは全長4730×全幅1795×全高1870mmで、ガソリンの4WD車と同じ。ディーゼルの価格は341万9000円~393万4000円。ガソリンは2WDも含めて233万円~378万7000円


昨年末にデリカD:5にディーゼル搭載車が追加された。ミニバンでは初のクリーンディーゼルエンジン搭載車。三菱にはパジェロのクリーンディーゼルモデルがあるから驚くことでもないが、パジェロは3.2Lで、デリカD:5は2.2Lを積む違いがある。

この2.2Lは、欧州向けのアウトランダーに搭載されているディーゼルを日本のポスト新長期に対応したもので、パジェロ同様にボッシュ製のコモンレール式燃料噴射システムを搭載する。

懐かしいディーゼルフィーリング

デリカD:5ディーゼルリヤ

ディーゼルもガソリンも外観に差はなく、ディーゼルはリヤに専用エンブレムが装着される


どの回転域でも、とくにアイドリングから中速域まで「ガラガラ」という大きめの音や振動は昔懐かしいディーゼルのそれで、マツダのクリーンディーゼルや欧州勢の最新クリーンディーゼルと比べてしまえば隔世の感があるのは間違いない。決して静かとは言えない日産製と比べてもやや大きく感じる。

しかも、デリカD:5にはディーゼルを積む予定がなかったため、ガソリンエンジンを想定した音振動対策しか施されていないようで、その影響もあるのだろう。

しかし、走り出せば十分以上の分厚い低速トルクで、勾配のきつい上り坂でもグイグイと1.9t級の巨体を加速させていく。もうデリカD:5を買うなら、多少騒々しくてもディーゼルでいいじゃないか! というほど元気。

十分以上にトルクフルに感じるのは、1500~2750rpmで360Nmを発揮するトルクバンドの広さによるものだが、極低速域からの発進性も申し分ない。

数字的には、マツダCX-5の420Nmには遠く及ばないし、繰り返しになってしまうが音振もひと世代前で洗練されたフィーリングとは言いがたい。それでも、3列シートミニバンでありながクロカン的なキャラが特徴のデリカD:5にはよく似合っているのだ。

ハンドリングは、ディーゼル搭載で前後のショックアブソーバーの減衰力を変えたそうだが、おっとりした動きはガソリンと変わらない。

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