SUV系ミニバンの「深化」

デリカD:5外観写真
全長4730mm×全幅1795mm×全高1870mm。ホンダ・エリシオンより約110mm短く、35mm狭い。全高は逆に約60mm高い。261万4500円~341万2500円

現在のミニバンは、ファミリーカーの横綱的存在だ。しかし、ただ広い車内に3列シートを配置すれさえすれば満員御礼というほど甘くはない。いかに「付加価値」を付けるか、あるいは新たな価値の提案をする必要をメーカー各社は模索し続けている。

SUV系ミニバンの行方は?

デリカ・フロントマスク
センターパネルは見た目、触感とももう少し高い質感が欲しい。2WDと4WDの切り替えはインパネシフト脇のダイヤルで操作する。2WDと4WDオートの燃費差はわずか1%
三菱自動車がリリースした5代目「デリカD:5」は、ミニバンとSUVを融合させた「オールラウンダー・ミニバン」というコンセプトで打って出た。パジェロに代表される悪路走破性の高さ、ランサーエボリューションの4WDスポーツなどの武器を携える三菱自動車らしい戦略だ。SUV系ミニバンという概念は他社には見られない特徴であり、個性的ではあるが新味は薄めだ。過去4代になる先達が提供してきたものの延長線上にあり、07年ダカールラリーのテストカーのお役目を全うしたタフネスぶりが、いまの日本で多くのユーザーを振り向かせる「付加価値」になりえるかは不透明な気がする。


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