TOYOTA(トヨタ)/トヨタの車種情報・試乗レビュー

エクステリアデザインには光るものがある、だが・・・ 新型クラウンの疑問PART1(2ページ目)

新型クラウンを、遂に試乗できた。僕が注目したのはもちろん、先代から設定されている「アスリート」と呼ばれるグレード。スタイルは若々しく洗練されたが、実際にステアリングを握ると大きな疑問が湧き上がった。

執筆者:河口 まなぶ



ではインテリアはどうだろうか? 僕は正直言ってエクステリアほどの先進性を感じることができなかった。デザインそのものに関しては悪くない仕上がりだと思うが、そこで使われるマテリアルやディテールには落胆を隠せない。

一言で言ってしまえば、質感がバラバラで騒がしい…という感じだ。特にアスリートではダッシュパネルやセンターコンソールにブラック系の木目調パネルが与えられるが、その質感はかなりプラスチッキー。というか素材の表面があまりにも光りすぎていて、このクラスに求められる落ち着き感を削いでいる。

特にドアノブとパワーウインドースイッチ回りに配されたそれは、デザイン的にはかなり先進性を感じさせるにも関わらず、素材が先のような感じで、せっかくの質の高いデザインがもったいなく感じる。

またメッキパーツも光り過ぎて質感が低い。特にシフトレバーのゲート部分のメッキは下のクラスのクルマを思わせるものだった。エンジンスタートをスイッチで行わせるというフューチャリスティックな部分がある一方で、目に見える風景はちょっとだけ気を遣ったけど、やっぱり日本の応接間の域を抜け出ないものだった。センターコンソールの左右に配されたレザートリムや本革シートのステッチも、このクラスのクルマのそれとしては、糸が細すぎ、ピッチが細かすぎる感じがある。

個人的には、インテリアはデザインをそのままにマテリアルを置き換えてディテールを少し詰めれば大分落ち着きある感じになるだろうと思えるので残念だった。装備的にも使い勝手も全く不満はないのだが…。

しかしそんなことより肝心なのは中身である。見た目よりも、走りがいかなるものなのか? という方が僕にとっては重要だ。

PART2では、気になるその走りを解説する
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます