転がり抵抗を低減することで、省燃費を実現!

エコタイヤ
転がり抵抗を低減することで、省燃費を実現したタイヤがエコタイヤだ
最新のエコカーに乗っているユーザーはもちろん、気に入ったクルマに長く乗り続けたいと考えている人にとっても、燃費性能はとても気になるものだと思います。そんな中、このところ注目を集めているのが、燃費の改善にも貢献するエコタイヤと呼ばれる新しいジャンルのタイヤです。

クルマの燃費に影響する要素としては、エンジン自体のエネルギー効率はもちろん、エンジンからの動力がタイヤに伝わるまでに失われる駆動ロスや空気抵抗などが挙げられますが、タイヤが転がるときに発生する転がり抵抗も無視できないものです。タイヤの転がり抵抗とは、タイヤ自体の変形やタイヤが転がるときに生じる路面との摩擦などによって生じる抵抗です。

自転車を漕ぐときのことをイメージしてもらえれば分かりやすいかもしれませんが、タイヤの空気がしっかり入った状態と、空気が抜けてタイヤがつぶれた状態では、自転車を漕ぐのに必要な力がかなり違うはずです。これが転がり抵抗の差で、もちろん空気がしっかり入っているのが転がり抵抗が少ない状態です。

グラフ
ブリヂストンの最新エコタイヤでは、転がり抵抗の低減によって同クラスのタイヤと比べて4.2%の燃費向上を実現
エコタイヤとは、この転がり抵抗を抑えることで、燃費の改善を実現したタイヤです。転がり抵抗を抑えると聞くと、タイヤのゴムを硬くして変形しにくくしているのでは? とか、ウェット路面での性能が心配と思われる方も多いようです。確かにひと昔前の省燃費タイヤにはそうした傾向も見られました。

ところが、最近ではトレッドに用いられるゴムの材質が進化し、転がり抵抗の低減と安全性が高いレベルで両立できるようになっています。例えば、ブリヂストンのエコタイヤ『エコピアEP100』では、低温のウェット路面でもトレッドの柔軟性を維持できるシリカと呼ばれる特殊な素材をコンパウンドに配合、高いウェット性能を確保しています。シリカはトレッドの発熱を抑える効果も持つことから、転がり抵抗の低減にも効果を発揮しています。また合わせて、トレッドゴムの材質を微細な構造レベルから制御する技術によって発熱を抑え、エネルギーロスを低減させる工夫も施されているのです。

この他、メーカーによってはその製造工程や材料に工夫を凝らすことで、生産から廃棄までのタイヤライフ全体を通じて、環境負荷を抑えた製品作りを目指しているケースもあります。この辺りはメーカーそれぞれの考え方の違いもあり、ひと言でエコタイヤといってもその目指すところは省燃費だけとは限らないということです。

次ページでは、各メーカーのエコタイヤを紹介します!