空気圧の低下と燃費の関係とは?

エアゲージ
街中を普通に走行していても、意外とタイヤのエア漏れは気付かないもの。それだけに定期的な点検が必要だ
第三次石油ショック、というような新聞見出しも見られるようになってきた昨今、なんとかガソリンの消費量を抑えられるよう我々ユーザーも努力したいものです。では一番簡単で、しかもローコストにできる燃費対策とは何でしょうか? ズバリ、タイヤの空気圧をマメに点検することです。

ご存じのようにタイヤの空気は、時間の経過とともに徐々に漏れてゆき、次第にタイヤの空気圧は下がってきてしまいます。クルマにはそれぞれ既定の空気圧が決まっており、それを大幅に下回ると走行時の安定性が悪化したり、バーストの危険性が高まるなど問題が出るばかりか、燃費にも悪影響を及ぼすのです。

分かりやすい例としては、空気がパンパンに入ったタイヤとぺしゃんこにつぶれたタイヤをそれぞれ転がしてみた様をイメージするといいでしょう。空気がしっかりと入ったタイヤは遠くまで転がってゆきますが、ぺしゃんこのタイヤはすぐにスピードが落ちて、止まってしまうでしょう。これは路面との摩擦抵抗やタイヤの変形に伴う抵抗、すなわち転がり抵抗の大きさが関係しています。

空気がしっかりと入ったタイヤは、路面との接地面積が適切な大きさで転がり抵抗も適度に抑えられています。しかし、空気が減って接地面が変形してくると、ころがり抵抗が大きくなる、つまりは燃費の悪化につながってしまうのです。JAFのユーザーテストでも空気圧が0.5kg/cm2下がると、燃費も数%悪化するというデータがあるほどです。ただ、空気圧を高めにすると転がり抵抗が少なくなるからと、あまり空気圧を上げすぎるのも考え物です。乗り心地の悪化やグリップ性能の低下、タイヤの偏摩耗などの弊害が発生するからです。

適正空気圧
欧州車などでは、乗車人数やトランクルームにどれくらいの荷物を積んでいるかで、空気圧を変えるよう指示されていることも
そのため、通常はクルマごとに定められた空気圧に設定するのが正解です。指定の空気圧は、ドアを開けたところや給油口のふたなど、表からはちょっと分かりにくい場所に記されていますので、今まで見たことがないという人は、一度自分のクルマの空気圧指定ラベルを探してみることをおススメします。

ところでひと昔前までは、高速走行前は空気圧を高めにセットすべき、なんていうこともよく言われていましたが、最近のタイヤでは性能が向上していますから、そんな必要もありません。逆にサーキット走行などでは、グリップ性能を高めるために、空気圧を指定よりも低めに設定することもあるぐらいです(一般路ではおススメできませんが)。

次ページでは注意したい空気漏れトラブルの対策法を紹介します