秀逸なドライバーズシート
室内幅は1400mと広く、窮屈さを感じさせないコクピット。リヤシートも最大150mmのスライドが可能(2WD車のみ) |
背中をぴったりと背もたれに預けても、座面の先端が若干下降しているので私のような背が低め(筆者身長:158cm)の方でも違和感なく座ることができます。さらにシートスライドに加えてレバー式の上下アジャスト機構がついており、45mmの高さ調整が可能。しかも、ステアリングにはチルト&テレスコピックがついているのでドラポジの取りやすさは上々。黒基調のスポーティーな内装の雰囲気から想像したタイトで窮屈な印象はまったくなく、至極快適なポジションを取ることができます。
あくまでもさり気なく、どこまでも自然
エンジンラインナップは、これまでの1.3リッター/1.5リッターから、1.5リッター/1.8リッターへと格上げ。1.5リッターにはCVTを、1.8リッターには4速ATが組み合わされる |
では1.8リッター+4ATの方はさぞかしスポーティーかと思いきや、さにあらず。ゴツゴツビシビシした硬い足回りを想像して乗ってみると、その期待はいい意味で裏切られるはず。高いパワーでガツガツ背中を押すというよりは、厚みのあるトルクが全体の走りに余裕を生み出しているという印象に仕上がっています。
あくまでもさり気なく、どこまでも自然
後席は6:4分割可倒式でリクライニング機構つき。また、シートバックを前倒しした際に、それと連動してクッションが足元に沈みこんでフラットな床を作りだす「チルトダウン格納リヤシート」も採用(2WD車のみ) |
さらに、忘れてはならないのが、安全性の高さ。前席SRSエアバッグ&SRSサイドエアバッグ、前後席に展開するカーテンシールドエアバッグを全車標準で装備。むち打ちを軽減するアクティブヘッドレストもすべてのモデルに備わります。また、歩行者に対する安全も考慮。エンジンフードやフェンダー、フロントバンパーなどに衝撃吸収構造を採用しています。
押し出しの効いた外観に、乗る人に優しいドライバビリティと安全性を包み込んだ実力派コンパクト、イスト。このクルマの贅沢さと愉しみ方は、本質を見ることができる大人にこそ分かるはずです。