MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

世界基準を狙う新型RVR

RVRが復活した。SUV作りを得意とする三菱だけに走りや使い勝手への期待は高まるが、まずはどんなクルマなのか。価格面などを含めて考察しよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

低燃費も自慢

フロントビュー
2WDと4WDを用意する新星RVRは、全車エコカー減税対象車。価格は最廉価のEの2WDが178万5000円、最上級のGの4WDが244万9650円。スリーサイズは全長4295×全幅1770×全高1615mm
復活を遂げた新型RVRは、日本はもちろん、欧州や北米、中国などでもリリースされるグローバルカーだ。RVRの歴史は古い部類に入るが、RAV4やCR-Vなどが欧州を中心に構築したコンパクトSUV市場にようやく参入することになる。パワートレインは1.8Lエンジン+6速CVTの組み合わせで、10・15モードで15km/L台の燃費も自慢だ。

数多いライバル

リヤビュー
全長はコンパクトだが、1770mmと比較的ワイドな全幅がグローバルカーであることを感じさせる。最低地上高は195mmとSUVに求められる最低ラインをクリア。リヤビューはフロントマスクほどのはない
コンパクトSUV市場はSUVの中でも唯一といえる成長市場で、欧州や日本はもちろん、北米でも都市部や郊外でもセカンドカー的な需要が見込めるはず。近いうちにお目見えするはずのBMW X1や来年あたりに登場しそうなアウディQ3など、欧州勢も力を入れているジャンルなのだ。新型RVRは、既存のデュアリスやティグアンなどのライバルに加えて、これらのニューモデルとともに競合することになるだけに、ただリリースしただけでは大きなインパクトを与えられない。世界で戦える大きな武器が欲しいところだ。

サイズから見ていくとデュアリスと全高は同一で、長さも幅もかなり近い。デュアリスは2.0Lで137ps/20.4kg-mだが、RVRは1.8Lから139ps/17.5kg-mを発揮する。トルクはデュアリスに譲るが、パワーではわずかに上回るなど、RVRの健闘ぶりが光るし、燃費も約1km/L上回るなど、後発の強みを存分に活かしている。

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