MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

次期ランエボ9プロトでニュルを攻める(ニュル編) ランエボ9プロト試乗記1

クルマ好きなら、「ニュルブルックリンク」の名を知らない人はいないはず。今回はそのニュルで、05年に発売が予定されている、ランサーエボリューション9のプロトタイプに試乗する機会に恵まれた。

執筆者:河口 まなぶ


世界で最も過酷なコースでテストされるランエボ9

いつものルフトハンザLH711便はフランクフルト空港へ舞い降りた。空港から自動車で約2時間をかけて移動する。目指すはドイツのアイフェル地方。日本とは比べものにならない速度で多くのクルマが疾走していくアウトバーンを行く。次第に街は遠ざかり、緑が溢れる一帯が広がっていく。

アウトバーンを降り、やはり流れの速いカントリーロードをしばらく行くと、ようやく右手に、目的地の一部が見えてくる。ニュルブルックリンク・ノルドシェライフェがその場所だ。

クルマ好きなら、「ニュルブルックリンク」の名を知らない人はいないはず。そして同時に、ここが世界で最も過酷なコースであり、自動車開発の聖地であることも。

この日僕は今年2度目となるニュルブルックリンク巡礼を行った。目的は、三菱が送り出し世界が認めるジャパニーズ・カルト・スポーツ、ランサー・エボリューションの最新版である「IX」のプロトタイプを試乗するためである。

奇しくも今年1度目のニュル巡礼は5月。ランエボの最大のライバルであるインプレッサWRX・STiスペックCの試乗だった。つまり、時期こそ違うけれど、僕は今年ニュルで最大のライバル同志を試乗することができたのだった。

ニュルブルックリンク・ノルドシェライフェのコース全長は20.8km/h。つまり1周は、筑波サーキットの10周に匹敵する距離である。
公式HPのデータによれば、コーナー数は左33、右40の、合わせて73コーナー。しかし実際にはもっと多く感じるほどの場所だ。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます