VOLVO(ボルボ)/ボルボ

ボルボXCシリーズの大胆価格戦略(3ページ目)

最近のボルボは大胆な値下げ戦略と装備の充実化を断行している。ユーザーからすると悔しいかも知れないが、ユーザー予備軍にはまさに朗報。XC70とXC90のイヤーモデルを紹介する。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

足まわりをリファイン

リヤビュー
エクステリアの変更点は最小で、上級の「Rデザイン」に電動ガラスサンルーフ、20インチの新デザインアルミホイールを装備。写真のノルディックは、バイキセノンヘッドライト、パークアシストをリヤに装備した程度
今回試乗したノルディックは、ショックアブソーバーを変更し、ハンドリングと乗り心地を改善したという。確かに、ボディサイズの割に従来モデルは路面状況によってはピッチングが目立つなど、XC70やXC60と比べるのは酷なのは承知しつつも、1世代前のボルボという印象が強かった。しかし、2010年モデルはバネ下の重さを意識させられることなく、ボディもほぼフラットな姿勢を保ち続ける。劇的に生まれ変わったとはくみ取れなかったが、洗練度を増したのは間違いない。

個性派3列車を求めるなら

2列目
特等席は2列目。シートサイズも広さもライバルに負けない余裕ぶりが光る。3列目への乗降性は決して良好とはいえず、足元も狭いがエマージェンシーと考えれば十分だろう
ライバルが高級やスポーツを全面に打ち出しているだけに、キャラの立ち具合では、やや霞む印象のあるXC90だが、安全装備の充実ぶりや大幅な値下げダウンはやはり気になる。ほとんど乗らないが、いざというとき3列目が欲しい人でミニバンはイヤという向きには選択肢が少ないとはいえ、XC90の存在は外せない。しかし、確認したいのが1,9mを超える全幅のサイズ。3列SUVでは、ランドクルーザー・プラドという全長4.8m、全幅1.9m以内の日本SUVの巨星がいるだけに、ランクル・プラドも選択肢に入れると、幅が広くなるのは確かだ。

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