トヨタらしい乗り味
高級ミニバンにぜひ欲しいクルーズコントロールはヴェルファイアの「2.4X」とアルファードの「240X」をのぞいて標準装備される。排気量の大きい3.5Lが6速AT、2.4Lは燃費に有利なCVTを搭載する |
3.5Lの乗り心地は18インチ装着もあり、重厚そのものでまさに高級車だ。バネ下の重さは拭えないが、思ったよりも乗り心地にカドがなく、滑らかに路面をパスする。
最近のトヨタ車はクラウンのロイヤルシリーズでさえ、引き締まった乗り味を示すが、往年の船のような乗り心地まではいかなくても、マイルドな味わいだ。主役は運転席ではなく、立派な2列目の乗員。大型3列ミニバンにふさわしいセッティングといえるだろう。それでいて、荒れた路面でもボディがユサユサと揺すられることが少ないのも美点だ。コーナーでのロールもそれなりに許すが、不安に駆られることはなく、山道でも驚くほどスムーズに走破できる。
乗りやすい2.4L
2.4Lは燃費性能向上により、10・15モードだが従来の9.7km/Lから11.6km/Lに。159ps/22.4kg-mから170ps/22.8kg-mとスペックアップもあり、非力感は少ない |
次ページは買いのグレードについて