TOYOTA(トヨタ)/トヨタの車種情報・試乗レビュー

アルファード&ヴェルファイア~その2~(2ページ目)

前回に続き、新型アルファード、新生ヴェルファイアをお届け。2.4Lか3.5Lか、シートはどうする?先代から買い替えるか迷う要素満載の新型。仕上がりはさすがに大型ミニバンクラス随一だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

トヨタらしい乗り味

インパネ
高級ミニバンにぜひ欲しいクルーズコントロールはヴェルファイアの「2.4X」とアルファードの「240X」をのぞいて標準装備される。排気量の大きい3.5Lが6速AT、2.4Lは燃費に有利なCVTを搭載する
フロアが低くなったことで乗降性も改善された運転席に乗り込む。アイポイントそのものは高いが、先代やランクル200などよりもリラックスして運転できるのは、高すぎないためだろう。

3.5Lの乗り心地は18インチ装着もあり、重厚そのものでまさに高級車だ。バネ下の重さは拭えないが、思ったよりも乗り心地にカドがなく、滑らかに路面をパスする。

最近のトヨタ車はクラウンのロイヤルシリーズでさえ、引き締まった乗り味を示すが、往年の船のような乗り心地まではいかなくても、マイルドな味わいだ。主役は運転席ではなく、立派な2列目の乗員。大型3列ミニバンにふさわしいセッティングといえるだろう。それでいて、荒れた路面でもボディがユサユサと揺すられることが少ないのも美点だ。コーナーでのロールもそれなりに許すが、不安に駆られることはなく、山道でも驚くほどスムーズに走破できる。

乗りやすい2.4L

2.4Lエンジン
2.4Lは燃費性能向上により、10・15モードだが従来の9.7km/Lから11.6km/Lに。159ps/22.4kg-mから170ps/22.8kg-mとスペックアップもあり、非力感は少ない
2.4Lに乗り換えると、ボディの重量が軽くなっているのはもちろん、エンジン自体も軽いため、ノーズの動きも軽やかになる。2トンに迫る重量と大きなボディもあり、軽快とまではいえないが、3.5Lモデルよりも気軽に乗れるのは間違いない。パワー的にもフル乗車でもない限り不満は少なく、2.4L車がベストバランスだろう。16インチ装着車には試乗できなかったが、17インチのバランスの良さも印象的だった。

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