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アルファード&ヴェルファイア~その2~

前回に続き、新型アルファード、新生ヴェルファイアをお届け。2.4Lか3.5Lか、シートはどうする?先代から買い替えるか迷う要素満載の新型。仕上がりはさすがに大型ミニバンクラス随一だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

3.5Lに排気量アップ

フロントビュー
アルファード、ヴェルファイアともにエアロ系は「235/50R18」を履く。他は「215/60R17」か「215/65R16」を装着する
前回に続き新型アルファード、新生ヴェルファイアの走りを中心にご報告したい。やや大きくなったボディサイズだが、「下の」2.4Lは排気量そのまま、「上の」3.0Lは3.5LのV6に格上げされた。排気量的にはランクルやヴァンガード、エスティマと肩を並べて、フラッグシップミニバンにふさわしい資質を手に入れたことになる。

重さを感じさせない加速

3.5Lエンジン
2.4L搭載車はかろうじて、2トンの大台を超えずに踏ん張っているが、それでも重量級であるのは間違いない。3.5Lは当然プレミアムガソリンを指定するから、ガソリン高が加速する現在では無視できない問題だろう
まず試乗したのは、エグゼクティブシートを備えたヴェルファイアの「3.5Z Gエディション」。280ps/35.1kg-mのスペックは、2トン超の巨体を持てあますことなくスムーズに加速させる。全高が下がり、重心も低くなったはずとはいえ、巨体ミニバンがその重さを感じさせることなくスピードに乗る様には驚かされる。だが、ホンダ・エリシオン プレステージの300psの圧巻な加速感ほどではない。

また、400kgも軽いヴァンガードのような強烈な加速ではなく、重厚な様が高級ミニバンにふさわしい。アルファード&ヴェルファイアよりも重い2500kg級の車体に、288ps/45.7kg-mというパワフルな4.7LのV8を積んだランクル200と似た加速感だと思ったが、ランクルのパワーウエイトレシオは8.6kg/ps、ヴェルファイアは7.4kg/ps。2台並べて走ったわけではないので、似た加速感という印象はまったくの的はずれでもなかったのだ。

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