トヨタらしい高級感と充実装備
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骨太な印象でありながら、がさつにならないインパネの造形、質感はランクルにふさわしい。目を惹くのが立体感のある金属調のセンタークラスター。オプティトロンメーターの視認性も高い |
運転席に座るとアイポイントの高さを感じさせ、アップライトな乗車姿勢になる。インパネの眺めはトヨタらしい高級感で、所有満足度は十分満たしてくれるだろう。フロントの見切りも1950mm超の全幅を持つ割には良好だ。1、2列目のシートの大きさはもちろん、3列目シートのサイズもそれなりの大きさを確保している点が高級車らしい。特等席の2列目は、身長170cmで運転席のドラポジをとると、コブシをタテにしてひざ前に2個、頭上に2個強のスペースが残る。3列目はひざを抱えるようにして座るため、大人にはきつい。これだけ嵩のあるタイヤを履き、ロードクリアランスを確保しているクルマでは検討している部類だが、非常用と考えるべきだろう。3列目は左右跳ね上げ式、2列目は前にタンブルさせるシートを採用。
ランクルではどうしても注目になる防犯装備は、イモビはもちろん、盗難目的のジャッキアップなどの傾斜に反応する傾斜センサーや進入センサーを採用。「時間をかけさせる」がテーマで、現状では最善の方策を施しているという。
好きなら即買い!
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フロントシート、セカンドシートは厚みのある立派な作りでシート自体による疲れは、ロングランでも少ないだろう。 |
再三になるが、新型ランクルもまた主戦場はオフロードだ。さらに、日本の道路や使用事情というよりも砂漠がある国を向いている。そのためにクルマは設計されているのだ。高速道路をかっ飛ばしたり、ハンドリングを楽しんだりするなら他に優れているSUVはトヨタのヴァンガードしかり、いまではいくらでもいるだろう。ベンチマークとしたのは、ランドローバーの巨艦でありフラッグシップの「レンジローバー」だそうだが、倍以上の価格差があるとはいえ、オンロードの立ち居振る舞いではまだその域には到達していない。
性能云々いわず「やっぱりランクル!」という方はそんなことには目にもくれないはずなので、即買いしても十分な満足感を得られるはずだ。また、たとえ使わないオフロード性能でも「タフな悪路走破性を備える安心感が欲しい」という向きにもオススメできる。しかし何か高級SUVが欲しくて、ランクルでなくてもいい、オフロードなんて1度も走らないというのであれば、先述のヴァンガードなど他のモデルを検討することをオススメする。
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