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ヴォクシー/ノア対ライバル車(3ページ目)

ジャストサイズのBOX型ミニバン。モデル末期まで根強い販売力を誇ったノア/ヴォクシーのフルモデルチェンジで勢力図は大きく変わるだろう。ライバルとの比較でその実力を探る。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

予算で選んでハズしはない

デリカ
デリカD5もミニバンとしての資質は高い。2WDモデルは4WDよりも小回りが効き、乗降性も優れるので街乗り向きだ。居住性でもヴォクシー/ノアなどのライバルにひけを取らない
ヴォクシー/ノアの選択では、まずボディタイプ。エアロか標準かは好みで選べばいいだろう。2列シートも先述したように使い方でチョイスすればいい。問題はエンジンで、バルブマチック付きは乗りだしで300万円を超えてしまう。燃費で相殺できるかは乗り方やどれくらい乗り続けるかによるが、最低2回は車検を通すならチョイスする価値はある。

総合力でヴォクシー/ノア


ノア
デリカD5は、CVTの音がやや大きめな点と3列目席の格納性が向上すれば、ヴォクシー/ノアの強力なライバル。街乗り中心なら2WDモデルの方がオススメ
ヴォクシー/ノアのバルブマチックなしも、想像以上によく走る。低速から十分なトルクが出ているので予算的制約がある場合でも、走りでガマンを強いられる印象は少ないはずだ。燃費に有利なバルブマチック車は、飛ばし気味の高速巡航は得意ではないから、高速道路の右車線をガンガン走ってロングランする向きには、バルブマチックの燃費の優位性が薄れてしまう。試乗してもエンジン選択で迷ったら、予算に応じてチョイスしてハズすことはないだろう。

ヴォクシー/ノアとライバルはどうか? 最も売れているセレナの魅力は、視覚的に広く感じられる空間にある。その点ではまだセレナがリードしているだろう。やや苦戦しているステップワゴンは、高速時の直進性にやや難こそあるが、走りや乗降性のよさが魅力。3列目の格納でヴォクシー/ノアに劣るものの、デリカD5は出来のいいシートなど、ミニバン作りに長ける三菱らしい総合力がある。

結論としては、プラットフォームを先代から流用しているとはいえ、使いやすいシートアレンジや積載性、新機構を採用したエンジンや次世代ナビを搭載するヴォクシー/ノアが一歩リードしているだろう。

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